研究課題
基盤研究(C)
膜分子の局在を定量的に解析できる凍結割断レプリカ標識法(SDS-digested freeze-fracture replica labeling,SDS-FRL法)を神経組織へ応用出来る様改良を加え、神経細胞膜上分子を高解像度且つ定量的に解析できる系の確立に向け研究を進めてきた。本課題では様々な工夫を現行のSDS-FRL,法に加えることで、この方法の定量性を向上し、且つ、神経科学一般の研究課題に応用できる技術基盤を確立することを目指した。本申請課題で計画を立てた下記の目標の殆どが本研究期間中に達成でき、その成果や応用例を、国内外の雑誌を通して発表した。1、レプリカ膜上の観察対象領域を電子顕微鏡下で容易に同定する2、組織内に存在する各細胞種由来のレプリカ膜面を同定する3、細胞膜割断時に得られる2枚のレプリカ膜面の同一部位を容易に探し出す方法4、神経細胞の機能膜ドメインを同定する方法5、凍結組織割断時に起こる各分子の分配様式を解析する方法6、光学顕微鏡レベルと電子顕微鏡レベルのどちらでも検出可能な細胞標識法この技術が広い研究領域に利用され、微細構造レベルの分子分布が明らかになることで、細胞現象、ひいては個体レベルの様々な現象が分子レベルで理解されることを願っている。
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