• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

プロテオミクスをもちいた神経栄養因子BDNFの機能未知ドメインの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18500259
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

小島 正己  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 主任研究員 (40344171)

研究分担者 上垣 浩一  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 主任研究員 (00356544)
キーワード脳・神経
研究概要

神経栄養因子類は神経細胞の生存・分化・シナプス機能の亢進を行う神経系の成長因子であり、その生理作用とレセプターを介したシグナル伝達機精の研究が世界的に進展している。しかし、神経栄養因子自身の分泌と細胞内輸送のメカニズムについては研究が遅れている。その理由のひとつは、神経栄養因子自身の発現量が少ないため解析が困難なことにある。
研究チームも長年神経栄養因子BDNF(Brain-derived neurotrophic factor)を研究しているが、この分子についても分泌と輸送のメカニズムはほとんど解明されていない。しかし、研究チームは、BDNFのプロドメインに相互作用する分子群のプロテオミクス解析の予備データを基にして、本プロジェクトを提案し、本年度は以下の研究を進めてきた。
第一は、バルセロナ大学のAldrichらとの共同研究において、BDNFプロドメインに相互作用しうる神経疾患原因遺伝子産物Huntintin(htt)に注目し、ポリグルタミン酸が付加された変異型htt(m-htt)がBDNFの分泌に著しく影響することをBDNF-GFPプローブを持ちいたイメージング研究により明らかにした。ここで期待していたことは、Met型BDNFはさらにm-httによってその分泌能を低下させることであったが、これについてはネガティブであった。つまり、m-httはMet変異に関係なくBDNFの分泌に影響する。さらには、プロドメインに相互作用しうる分泌制御タンパク質ソルチリンとBDNF分泌の関係をアッセイするELISAを進めてきた。しかし、その制御分子の効果についての正確な答えはまだ得ていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mutant huntintin impairs the post-Golgi trafficking of brain-derived neurotrophic factor but not its Val66Met polymorphism2006

    • 著者名/発表者名
      Daniel, d.T. et al.
    • 雑誌名

      The Journal of Neuroscience 26

      ページ: 12748-12757

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi