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2006 年度 実績報告書

魚類モデルによるグリア性境界膜形成と細胞移動の制御機構研究〜FCMDモデル構築へ

研究課題

研究課題/領域番号 18500264
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神戸大学

研究代表者

吉川 知志  神戸大学, 医学系研究科, 助手 (90244681)

研究分担者 寺島 俊雄  神戸大学, 医学系研究科, 教授 (20101892)
キーワード福山型筋ジストロフィー / フクチン / fukutin / 動物モデル / 中枢神経発生障害
研究概要

ゼブラフィッシュの様々な発生ステージにおけるfukutin遺伝子の発現パターンをin situハイブリダイゼーション(ISH)法により検討した。fukutin mRNAは、受精後きわめて早期(受精後4時間前後)より検出され、zygoticな遺伝子発現の開始とほぼ同時に転写が始まると考えられる。発生が進み、組織の分化が生じた後も中枢神経系を含む胚の広い領域で発現が認められ、この発現パターンは幼魚においても同様であった。fukutin遺伝子は、魚類からヒトまで脊椎動物に共通して、中枢神経系に発生の初期段階から広く発現していることが確認された。さらに、他の脳奇形を呈する筋ジストロフィー症関連遺伝子(LARGE、POMGnT1)のゼブラフィッシュオーソログについても発現パターンを検討したところ、同様に中枢神経系を含む広い領域で発生早期より持続するびまん性の発現を呈していた。
次に、Fukutin蛋白質の翻訳を阻害するモルフォリノアンチセンスオリゴヌクレオチド(MO)をゼブラフィッシュ受精卵に注入し、発現阻害が胚発生に与える影響について検討した。MOの注入により、用量依存的な発生障害が認められた。障害は中枢神経系に限らず広汎な領域に見られ、fukutinの発現パターンを反映したものと考えられた。現在は、中枢神経系の発生異常を詳細に検討するために、ニューロンマーカー等を用いたISHならびに免疫組織化学法による解析を行っている。さらに、RNAの共注入によるレスキュー実験用の発現コンストラクトの作製を行っている。
また、発現阻害実験における蛋白質量の解析などを行う上でFukutin蛋白質を特異的に認識する抗体が必要であると判断し、ウサギポリクローナル抗体を作製することにした。抗原蛋白質の大腸菌を用いた大量発現に成功し、現在、精製作業を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Postnatal development of entorhinodentate projection of the Reeler mutant mouse2007

    • 著者名/発表者名
      Muraoka, D
    • 雑誌名

      Developmental Neuroscience 29・1-2

      ページ: 59-72

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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