研究課題/領域番号 |
18500266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
八木沼 洋行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90230193)
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研究分担者 |
佐藤 昇 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00254756)
本間 俊作 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20261795)
増田 知之 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (70372828)
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キーワード | 細胞死 / 運動神経 / 頚髄 / ニワトリ胚 / マウス胎仔 / BH3 only protein / Bcl2ファミリー |
研究概要 |
当該年度では、発生早期の胚の頚髄に起こる運動神経細胞死において、(1)この細胞死の決定に関与するBH3 only proteinsの同定とその作用の解明。(2)死ぬべき細胞群に特異的に発現している、あるいは発現していない遺伝子群の探索を目的として平行して研究を進めた。まず、(1)に対しては、遺伝子レベルでの解析が比較的容易なマウスにおいて、鳥類の胚と同じような細胞死があるかどうかを検索した。その結果、同じような細胞死があることが判明したので、分子レベルの解析は、ニワトリ胚とマウス胎仔双方において行うこととした。BH3 only proteinやその関連分子であるp53に対する抗体でニワトリ胚およびマウス胎仔を検索したところ、細胞死が起こる時期に、BH3 only proteinの一つであるNoxaの発現が、マウス胎仔の運動神経に認められることが判明し。また、ニワトリ胚においては、p53の発現が、脊髄の広い領域に認められた。これらの結果は、各分子の役割に関する今後の詳しい解析の糸口となるものと思われる。(2)に対しては、レーザーマイクロダイセクション法によって、死ぬべき細胞集団からのmRNAの抽出を行い、増幅の後、cDNAマイクロアレイによって、コントロールに比べて、特異的に発現が増えているあるいは低下している分子を検索することを最終目的とし、cDNAマイクロアレイが確立しているマウスの胎仔の脊髄を用いて検索を開始した。現在、手技の熟練とデータ解析のノウハウを蓄積している。
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