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2007 年度 実績報告書

骨盤内臓運動性神経システムの発生・分化とリモテリングの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18500267
研究機関横浜市立大学

研究代表者

船越 健悟  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (60291572)

研究分担者 中野 真人  横浜市立大学, 医学部, 助手 (50237351)
キーワード自律神経系 / 副交感神経 / 骨盤内臓神経 / 脊髄損傷
研究概要

仙髄運動細胞柱における、副交感節前ニューロンと体性運動ニューロンの分化を探る目的で、胎生期マウスにおいて、運動性ニューロンのマーカーであるcholine acetyltransferase(ChAT)、自律神経節前ニューロンのマーカーである一酸化窒素合成酵素(NOS)、および運動ニューロンの分化に関係するとされているLIMホメオドメイン蛋白質Islet-1、Islet-2の発現について調べた。その結果、13.5Eにおいて、副交感節前ニューロンからなるintermediolateral nucleus(IML)、体性運動ニューロンからなるretrodorsolateral nucleus(RDL)とventral nucleus(V)、およびonuf核に相同とされるventrolateral nucleus (VL)が分化していることが認められた。Isletはすべての運動ニューロンに発現していたが、RDLとVではすぐに減弱するのに対し、DLでは15.5Eにおいても強い発現が認められた。したがって、Onuf核のニューロンは、発生段階において、他の体性運動ニューロン群とは異なるアイデンティティを持っていることが、分子レベルで明らかになった。現在、これらの結果をもとに、投稿に向けて論文作成中である。
系統発生学的立場からは、ゼノパス(両生類)の自律神経節前ニューロンの構成について、その全体像を明らかにした。交感節前ニューロンは、内外側に四つのニューロン群に分かれ、そのうち、内側のintercalated nucleus(IC)と外側のintermediolateral nucleus(IML)にほとんどが存在していることがわかった。また、内臓神経を経由して腹部内臓の調節に関わっているニューロンはIMLに集中していることも明らかになった。これらの研究内容は、国際雑誌に投稿中である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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