研究課題
基盤研究(C)
神経難病への治療法開発は、21世紀医学の最大目標の1つである。神経変性疾患をはじめ原因遺伝子の同定が相次ぐものの、治療法開発には直結していない現実がある。我々は、HGFが神経細胞に対し強力な神経栄養作用(神経細胞生存・神経突起伸張の促進効果)に加え、血管新生促進作用を含む多彩な機能をもつことに注目し、HGFの神経疾患への機能解析を行ってきた。その結果以下の点が明らかとなった。(1)HGFが筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む複数の神経変性疾患の神経細胞変性をよく抑制し、運動機能を改善すること(2)虚血性神経疾患(各種脳虚血モデル)に加えて外傷性神経疾患(脊髄損傷や神経引き抜き損傷)にも治療効果を示すことを明らかとした。(3)HGFの神経疾患モデル動物治療効果は、神経細胞への直接作用に加えて1部はグリア細胞への機能を介していることを明らかとした。本年、東北大学神経内科糸山教授との共同研究の結果、リコンビナントHGF蛋白質の発症時期に於ける髄腔内投与がALSモデルトランスジェニックラットの病態を改善し、寿命延長効果を持つことを示した。このことは孤発例が90%を占めるALSの治療に実用性の高い方法の発見である。
すべて 2008 2007 2006 その他
すべて 雑誌論文 (34件) (うち査読あり 14件) 学会発表 (14件) 図書 (5件)
Biomed. Res. 29
ページ: 77-84
J. Neurochem. 210
ページ: 83-94
Biomed. Res 29
Exp. Neural 210
Brain Res. 1147
ページ: 51-65
Neurosci. Res. 59
ページ: 446-456
J. Neuropathol. Exp. Neurol. 66
ページ: 1037-1044
J. Neurosci. Res. 85
ページ: 2332-2342
Exp. Neurol. 207
ページ: 195-202
Medical Sciences(高橋良輔 編)南山堂, 第21章 神経栄養因子の多様な機能と神経変性疾患への臨床適用の可能性.
ページ: 217-226
Brain Res 1147
Neurosci. Res 59
J. Neuropathol. Exp. Neurol 66
J. Neurosci. Res 85
Exp. Neurol 207
Clinical Neurosci
ページ: 500-501
ページ: 620-621
Brain and Nerve 59
ページ: 1195-1202
Nanbyou to zaitakukea
ページ: 54-55
The Frontiers in Medical Sciences. (edt R. Takahashi)
J. Neurosci. Res. 84
ページ: 874-890
J. Cereb. Blood Flow Metab. 26
ページ: 1354-1365
Neurosci. Lett 407
ページ: 141-145
ページ: 136-140
Brain Res. 11111
ページ: 187-195
ページ: 1176-1188
Eur. J. Pharmacol. 535
ページ: 114-124
J. Neurosci. Res 84
J. Cereb Blood Flow Metab 26
Neurosci Lett 407
Brain Res 11111
Eur. J. Phrmacol 535
J. Cereb. Blood. Flow Metab 26