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2007 年度 実績報告書

下肢循環不全の機能評価法確立と実験的細胞移植から医療現場への提案

研究課題

研究課題/領域番号 18500334
研究機関麻布大学

研究代表者

折戸 謙介  麻布大学, 獣医学部, 講師 (70333143)

研究分担者 半田 誠  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (40129614)
石田 明  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80212885)
キーワード下肢循環不全 / 骨髄細胞移植 / トレッドミル / 歩様異常 / 病態評価
研究概要

本年度は、血小板濃厚液(PRP)移植が下肢虚血におよぼす作用を追究した。また、下肢循環不全の客観的定量化が可能なシステムの構築を試みた。
ラットをエーテル麻酔下で正中にて開腹し、総腸骨動脈を露出し糸で結紮することにより下肢循環不全モデルを作成した。別の正常ラットから血液を採取し、分離したPRPを結紮直後に大腿部、下腿部の筋肉に合計6箇所注入した。また骨髄細胞は、同じく正常ラットより採取・分離し、PRPと同様に大腿部、下腿部筋肉内に注入した。これらのラットにおいて、18年度の本研究で有用性が認められたトレッドミルを用いた下肢機能評価系を用いて、歩様異常を呈するまでの距離(D)が、血小板ならびに骨髄細胞移植によりどのように変化するかを観察した。
PBS投与群では、Dは投与24日後まで変化が認められなかったが、血小板投与により延長し、その程度は骨髄細胞移植群と同様であった。このことより、血小板にも骨髄細胞同様に末梢機能改善効果があり、臨床においても血小板の筋肉内移植が有効であることが示唆された。
本研究を含め下肢機能を評価するために、ラットの歩様異常は目視で検出していた。その判断基準は主観的であり、研究者間あるいは研究機関間で相違がある可能性が高い。そこで歩様異常を客観的に定量化できる方法の確立を試みた。ラットを透明なランニングホイール内で走行させ、その歩様を下方から撮影した。その結果、虚血肢で支えている時間、即ち反対側正常肢のスイングタイム(足を上げて前に運んでいる時間)が短くなることを明らかにした。このスイングタイムを定量化できる装置を完成させた。この装置にて、カラゲニンで関節炎を惹起させたラットの歩様異常を経時的変化に定量化することに成功した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A sensitive gait parameter for quantification of arthritis in rats.2007

    • 著者名/発表者名
      Orito K, et. al.
    • 雑誌名

      J Pharmacol Sci 103

      ページ: 113-116

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット虚血モデルの血小板濃厚液注入による運動機能改善効果2008

    • 著者名/発表者名
      須崎絵美、折戸謙介, 他
    • 学会等名
      日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2008-03-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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