研究課題/領域番号 |
18500359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | (財)高輝度光科学研究センター |
研究代表者 |
梅谷 啓二 (財)高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門・イメージングチーム・チームリーダー, 主幹研究員 (50344396)
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研究分担者 |
篠原 邦夫 財団法人高輝度光科学研究センター, メディカルバイオ推進室, 室長 (10112088)
杉村 和朗 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (00136384)
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キーワード | 移植・再生医療 / 再生医学 / 循環器・高血圧 / 微小血管造影 / マイクロCT / 放射光 |
研究概要 |
本研究では、2次元動態画像撮影の微小血管造影装置と、高解像度・広視野3次元マイクロCT装置のプロトタイプをもとにして、SPring-8での設備の高度化に合わせてこれらの装置を改良し、生体における血管再生効果を視覚的及び定量的に評価する方法を確立することを目的とする。なお、SPring-8において平成18年度までには、2次元動態画像撮影の微小血管造影はビームラインBL28B2で、高解像度・広視野3次元マイクロCTはビームラインBL20B2において、プロトタイプの装置が稼動していた。 BL28B2では、1)設備高度化でのX線強度10倍以上となることを利用しX線シャッタの改良でパルス幅0.1〜0.2msを達成、2)設備高度化でのX線強度10倍以上となることを利用しX線光学装置を改良し従来のミリメータサイズX線視野に対しセンチメータサイズの視野を達成、について装置開発・改造を目指している。平成18年度は、このための予備実験として、結晶分光器の結晶の改良でX線強度を約3倍増大させ、X線シャッタの調整で従来のXパルス幅1〜2msに対して、約0.5msのパルス幅を実現した。これにより、サブミリ秒シャッタ時間での撮影画像の画質評価を実施できた。なお、結晶の改良は新たな非対称反射型結晶の開発等であり、非対称反射の角度、表面研磨の程度、エッチングの条件などが反射X線の強度増大のために重要な検討項目である。このため、各種の条件を組み合わせた小型の結晶を多数個製作し、最適条件を得るための実験を繰り返した。これらの結果をもとにして、動物実験に適用できる大型の結晶の製作に取り掛かることができた。 マイクロCTに関しては、予定どおり実行は平成19年度から開始する。
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