研究概要 |
本年度は先ずこの研究課題に関連する世界の学術動向、技術動向を再調査するためにカナダ国〓ンクーバーにて開催のIEEE Ultrasonics Symposiumに調査旅行を行った。その結果斯界の同業者の率いる研究グループの中には本研究と類似または競合する研究はない事が確認できた。次に自〓の従前の研究に基づき位相連続フレネルレンズの再設計と型起こしを行い、また出来た型を用い〓RTV60シリコーンにより当該レンズを作成し、その評価を行った。また実験水槽内で当該レンズを〓定に保持し、x, y, zの位置決めを行い、上記性能評価および結像(撮像)を行うための結像用水室〓ステムを設計、製作した。最初に製作した型は設計周波数3MHz、口径50mm、焦点距離100mm、ゾー〓の数6という物で、平行平面波入射に関する焦点像は大略直径2.3mmと測定された。この値は大略〓待値に近い値ではあるものの、焦点を外れる領域に見られる不要応答は思いのほか多く、原因解〓が宿題である。一方計算シミュレーションを重ねた結果、単純な球面の組み合わせに比してゾー〓毎にその曲率中心を軸上で分布させた構造が有利である場合がある事が予想されたので、その主〓に従ってレンズの金型を別途新たに作成した、が、納期遅れや時間的制約のため実音場での測定〓価は次年度に繰り越した。さらに一方で次年度に製作するアレイ受波器と受信システムの基本設〓を製作、納入を担当の予定の業者と協調して行ったが、コスト面での折り合いがつかない状況で〓り、今後の検討課題として留まっている。
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