研究課題/領域番号 |
18500387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
長倉 俊明 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (40288577)
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研究分担者 |
新川 拓也 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 助教授 (50340641)
石原 謙 愛媛大学, 医学部, 教授 (20304610)
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キーワード | 3次元計測 / 内視鏡画像 / 近赤外光 / 粘膜組織 |
研究概要 |
この研究には内視鏡応用のために2つの検討を行っている。これまでに時間的に連続する経時的な2次元内視鏡画像から3次元計測を可能とし、さらに汎用CADデータ化を可能にしてきた。内視鏡による動画像はDVフォーマットにて記録しているが、このフォーマットは空間圧縮で、MPEGのような時間圧縮はないので、フレームレート30で経時的画像が記録できる。すなわち1秒間でジッタのない30枚の安定した画像を得ることができ、通常の内視鏡画面を記録すれば0.1秒の間に3枚の画像が蓄積されるので、対象物を視差のある複数の画像で記録することが出来る。これまではこの画像を静止画として要手的な前処理の後に画像処理を行っていた。しかし新たなアルゴリズムの開発で動画像から3次元計測を可能にする方法を開発した。 さらに、高画質のCCDを内蔵するデジタルカメラにて可視光と赤外光による画像を記録する。その際の光源は可視光光源と800nm〜1200nmの波長を持つLEDを用いて撮影する。この時に目標の1つである生体細胞診への検討も行うために、顕微鏡画像についてもデータ蓄積を行い、複数の施設でデータを共有できるようにした。この画像により胃粘膜内の血管像を抽出し3次元的構造を得ることが可能になった。またこのような画像を得るためには照明は波長依存性があることを確認し、さらに最適な波長が複数の帯域にあることも確認することができた。 このような2つの検討により内視鏡的粘膜下組織の診断を可能にするための方法を確立させることを今後の目標とする。3次元化には複数の画像から立体画像を作製するので、これらの画像取得方法に新しい技術を導入する準備は行ったので、これらの方法について医学的検討を大阪医療センターと愛媛大学と共同で行う予定である。また光源の改良も行い内視鏡に内蔵することを考えた設計と波長及び光量を検討する予定である。
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