研究課題/領域番号 |
18500388
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
北野 雅之 近畿大学, 医学部, 准教授 (50314571)
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研究分担者 |
工藤 正俊 近畿大学, 医学部, 教授 (10298953)
竹山 宜典 近畿大学, 医学部, 教授 (70263374)
筑後 孝章 近畿大学, 医学部, 講師 (90171933)
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キーワード | 超音波医学科 / 検査診断システム / 消化器内視鏡 / 膵臓病学 |
研究概要 |
本研究は、超音波内視鏡検査を用いて膵疾患の局所情報を得る方法を確立することを目的とした。主に、超音波造影剤を用いた局所微小循環動態評価法と超音波内視鏡ガイド下穿刺術を用いた新しい診断技術を開発し、その有用性を検討した。平成20年度は、造影超音波検査が膵癌化学療法効果判定に有用であることを報告した(Hepatogastroenterol 2008; 55: 1785-1788)。また、造影超音波内視鏡検査による膵血行動態評価が2cm以下の膵腫瘍性病変の鑑別診断に有用であることを報告した(2008; 34: 525-532)。さらに超音波内視鏡ガイド下穿刺術が特殊型膵癌(小細胞癌)あるいは膵上皮内癌の診断と治療方針決定に有用であるであることを報告した(J Gastroenterol 2009 in press, Endoscopy 2008; 39: E70-E71)。また、局所情報精査法として、平成19年度までに、超音波内視鏡ガイド下穿刺法を応用して、穿刺針内にマイクロダイアリシスプローブを挿入し、穿刺ルートよりプローブを膵内へ植え込む方法を開発したが、5-fluorouracil投与後の膵における同薬物の局所濃度の経時的変化の観察に成功し、現在Gastrointestinal Endoscopyへ投稿中である。この穿刺針は、25、22および19Gのサイズがあるが、穿刺部位に適応た穿刺針の選択法を検討し、Journal of Gastroenterlogy and Hepatology (2009 in press)に掲載された。
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