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2008 年度 実績報告書

パーキンソン病の認知リハビリテーションの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18500401
研究機関佛教大学

研究代表者

赤松 智子  佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (80283662)

キーワードパーキンソン病 / 認知 / 遂行機能 / 刺激反応適合性 / リハビリテーション
研究概要

本研究課題の目的は、脳機能賦活試験を用いてParkinson's Disease (PD)の認知情報処理過程について神経科学的に検証するとともに、PDの精神、認知機能の特性を取り入れた認知リハビリテーションプログラムを立案しPDのリハビリテーションアルゴリズムの開発に役立てることである。携帯型パーソナルコンピューターを利用してPD患者30名と、年齢、性別、教育、知的機能が等しい健康な高齢者(healthy controls;以下HC)20名に対して、視覚、聴覚、混合刺激条件下における選択反応課題を施行し、両群の比較からPD患者の認知情報処理機能の特性を検討した。提示した刺激に対して一致した反応を要求した場合には、PDとHCの間には差は見られなかったが、異なる反応を要求した際には、聴覚刺激下においてPDはHCより反応時間の延長と誤反応率の増加が認められた。また、単一の刺激時と混合刺激時を比較した場合には、PDでは、混合刺激時においてHCと同様に反応時間の短縮が認められたが、視覚刺激の影響を受けやすい傾向が認められた。得られた知見としては、PD患者は視覚刺激の影響を受けやすく、習慣的な条件下での行為は容易であり、単純な状況で学習できるような配慮が必要であることが判明した。その特性を利用したPDのリハビリテーションプログラムを立案した。今後は、このプログラムを施行する上で必要なPD患者の評価項目の検討とリハビリテーションの効果判定を測定する神経心理検査を考慮する必要がある。また、このようなPD患者の認知情報処理過程の現象が、脳機能のどの領域が原因で起こっているのか解明するため脳機能賦活試験を利用して神経科学的に検証していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The effects of visual, auditory, and mixeed cues on choice reaction in Parkinson's disease2008

    • 著者名/発表者名
      Akamatsu T
    • 雑誌名

      Journal of the neurological sciences 269

      ページ: 118-125

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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