研究課題/領域番号 |
18500423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東京女子医科大学 (2007) 東京慈恵会医科大学 (2006) |
研究代表者 |
猪飼 哲夫 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80151249)
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研究分担者 |
大竹 義人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80349563)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | バランス機能 / 重心動揺計 / 高齢者 / 片麻痺 / ADL / 足踏み / 足圧中心 / 歩行周期 |
研究概要 |
1.高齢者・片麻痺患者のバランス機能と歩行能力の関係 歩行能力の代表的な評価法である最大歩行速度(MWS)と各種バランス検査を、若年者群と高齢者群で検討した。若年者群ではMWSは、タンデム肢位外周面積、Timed Up and Go test(TUG)と相関したが、これは身長の影響によると考えられた。高齢者群ではMWSは、Functional reach、タンデム肢位総軌跡長、TUGと相関した。高齢者では歩行能力は静的・動的両者のバランス機能に影響されることが示唆された。 脳卒中片麻痺患者における静的立位バランス機能と、歩行能力、ADLとの関係を検討した。歩行が可能となった脳卒中片麻痺患者36名と年齢を合わせた健常者37名を対象とした。片麻痺患者の静的立位バランス機能は健常者に比べ劣っており、非麻痺側の荷重率が大きかった。片麻痺患者では静的立位バランス機能と歩行能力、ADLとの間に相関が認められた。バランス機能が低下している片麻痺患者では、歩行能力やADLに静的立位バランス機能が影響していることが示唆された。 2.重心動揺計を用いた足踏み検査-動的バランス機能評価 健常者66名(19〜65歳)を対象として、重心動揺計上で自由足踏みと100歩/分の足踏み、最大努力による足踏みを行わせ、足圧中心の動揺変化、鉛直方向の床反力、歩行周期などを計測した。最大足踏みは自由足踏みに比べ動揺とばらつきが大きくなったが、歩行周期に違いは認められなかった。加齢に伴い動揺が大きくなり、足圧中心と床反力のばらつきが大きくなった。また、最大努力と100歩/分の足踏みでは、加齢と共に立脚期が短くなり、遊脚期が長くなった。重心動揺計を使用した今回の研究で、足踏みの特徴と加齢に伴う動揺変化を捉えることが可能であった。転倒に関連する動的バランス機能の評価に応用できる検査方法であることが示唆された。
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