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2007 年度 実績報告書

脳損傷モデルラットを用いたキヌレニン酸髄注による神経保護作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18500424
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

安保 雅博  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)

研究分担者 山内 秀樹  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60220224)
キーワード脳損傷 / 麻痺 / リハビリテーション / Rose Bengal / GFAP / Apo E / Stathmin / Laminin
研究概要

Rose Bengalを用いたPIT(Photochemically Induced Thrombosis Causing Focal Cerebral Ischemia)モデルの麻痺回復は最初のダイナミックな麻痺の回復とその後の巧緻性調整に関わる麻痺の回復の分けられることが予想された。キヌレニン酸は最初のダイナミックな麻痺の回復改善に関与している可能性が示唆されたが、1990年代後半よりグルタミン酸あるいはグリシン受容体アンタゴニストを用いた薬物が開発され、いくつものランダム化二重盲検試験が実施された結果と同様で巧緻性調整に関わる麻痺の回復に関与していないことがわかった。
可塑性が考えられる場所には、遺伝子の発現が認められたが、growth-promotingなのか growth-inhibitoryに働くのか不明である。よって、キヌレニン酸の神経保護作用を考察する前に、2D-PAGEとPMFanalysisを用いて、脳損傷後、麻痺の回復にかかわる皮質のタンパク発現を経時的におこない、どの遺伝子がgrowth-promotingなのかgrowth-inhibitoryに働くのかを考察する。
PITの麻痺の回復には、Glial fibrillary acidic protein(GFAP),Stathmin,Laminin,Apo Eが重要な関与をしていることが考えられた。共通して言えることは、星細胞が関与しているのではないかと予想される。PITおけるGFAPはアストロサイトの細胞骨格の動態を制御することにより、神経回路の可塑性にかかわる可能性が示唆された。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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