研究概要 |
口頭による音声会話ができない脊髄性筋萎縮症小児のためのコミュニケーション補助装置の開発では, 理解力に応じた段階的な装置の適用が重要である. おもちゃを動かす装置, 図形の形を合わせるPCゲームの適用を経て,「選択概念」を獲得させた. これらの過程を経て, 左右の手指のわずかな動きで「はい・いいえ」を音声回答するシステムを理解させ, 介護者の質問に回答できる状態にすることができた.「遊び」を通した段階的な装置の継続適用が, 選択回答の概念を獲得させるとともに, 左右の手指の独立した動きの獲得を強化させたと考えられる.
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