研究課題/領域番号 |
18500450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木下 博 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60161535)
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研究分担者 |
奥 直彦 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (40346193)
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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キーワード | 道具使用 / 脳領域 / PET / 把握運動 / 指 / 脳活動 |
研究概要 |
本研究では健常成人を対象として、2年間の研究期間に(1)箸を使用して小物体を摘み持ち上げ移動する際、(2)指先で同じ物体を摘み持ち上げ移動する際、および(3)安静時、の大脳と小脳各部の活動をPositron emission tomography(PET)装置により測定し、そこから箸使用に関わる大脳・小脳の活動マップ、指使用に関わる大脳・小脳の活動マップ、箸と指使用との差を表す大脳・小脳活動マップを作成することを狙いとした。そして個々の活動領域と箸(道具)使いとの関連性について先行研究の結果と比較しながら詳細な考察を加えることも本研究の目的であった。18年度は、まず、本研究のための実験装置、実験のセットアップ、実験手順や方法の確認のための予備実験を実施した。その後、実験への参加に対して同意の得られた右利き健常成人男性9名を被験者として本実験を実施した。実験では、被験者がPET用のベッド上で仰臥位となり、頭部を傾斜付きの頭固定装置に置き、右手で指示された運動を実施させる。実験は、3.5秒に一回のペースでコンピュータから出されるビープ音を刺激に被験者が実験机の上に並べられた40本(5本x10列)の小さなピン(直径2mm長さ20mm)を(1)右手で握った箸先で摘み持ち上げ、さらに手前にあるピン入れ用カゴ(直径10cm)の中に落とす運動、(2)同様の運動課題を右手の示指と母指の先で行う運動、および(3)閉眼安静でビープ音を聞き流す安静条件(コントロール条件)、の3条件で行った。現在はPETデータの詳細な分析を実施中であり、関連する筋活動の測定の準備を進めている。予備実験および本実験での結果の一部を18年7月に広島大学において開催された運動生理学会にて公表した。また、神戸大学発達科学部での研究セミナー、広島大学での国際協力研究科夏期セミナー、脳の健康科学セミナー(奈良)などでの発表の一部においても本研究での途中結果を公表した。
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