• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

運動文化の伝承を支えるキネステーゼアナロゴン抽出の試み

研究課題

研究課題/領域番号 18500458
研究機関北海道教育大学

研究代表者

石田 譲  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90113654)

キーワード運動文化 / キネステーゼ / アナロゴン
研究概要

本研究は、人間の、より人間らしい営みの中で生まれ、育み、さらに発展してきた運動文化について、その伝承理論とその方法論を支える我々のキネステーゼ世界に潜入することを試みるものである。運動が生々流転する道筋を理解するためには、我々人間の感覚世界の出来事を明らかにし、それを整理、統合、体系化することが必要になる。その上で運動者自身の感覚世界に共鳴できるような、感覚運動知能としての情報であるキネステーゼアナロゴンを呈示、提供することにより、運動の合理的発生を促すことが容易となる。
この様な観点から、平成20年度においてはキネステーゼアナロゴンの抽出を行うと共に、実践現場におけるアナロゴンの移植も試みてきた。日常的にはあまり経験していない、後方への回転と逆さ世界の出来事を小学校期の児童を対象として実施し、加速のために抽出したアナロゴンを運動者に移植することが可能であることを実験的に確かめ、その一部は論文として発表した。また同様なアナロゴンを持つであろう運動について取り上げ、そのアナロゴンが運動者と周界との積極的な対峙により生み出され、また変成していくことが確かめられた。その際には、運動者自身の動きの感覚世界から捉えた運動者をとりまく世界を理解することが必要不可欠であり、運動者にとってより良い周界をつくり出すことによって、アナロゴンの理解がよりいっそう明確になることが確認された。これらのアナロゴンは、さらに様々な運動者に対して移植可能かどうかを検討しており、より実践現場への還元を目指している。それらの成果は論文として、現在まとめつつある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] マット運動における「後転」の指導法に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      石田譲
    • 雑誌名

      釧路論集 40

      ページ: 141-149

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi