(1)「文化としてのスポーツ」が、なぜ、どのように「公共性」と結びつき、それがなぜ現代スポーツでは新たな公共性を構築することに結びつくのかに関する理論的課題を文化社会学的観点から明らかにする(文献的研究が中心)。 (2)この新たな「公共性」と結びつく現代スポーツ文化における組織的、制度的な可能性を内外の事例調査(主に欧米を中心とする自立的なプロ・スポーツ文化および企業、地域、学校等とスポーツの文化的特性との新たな関係における公共性の萌芽)によって示す(海外調査が中心)。 (3)その結果を我が国の企業スポーツ、地域スポーツ、学校スポーツ等々の具体的なあり方(インタビューを中心とする現在の実態調査および資料収集による国内調査が中心)に適用して、現代スポーツが構築しえる新たな公共性構築の道筋とその実践的可能性を明らかにすることを目的とする。
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