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2007 年度 実績報告書

動きの変容がもたらす身体の認識力と自己教育力の変容

研究課題

研究課題/領域番号 18500476
研究機関愛知教育大学

研究代表者

筒井 清次郎  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00175465)

キーワード運動技能 / 習熟プロセス / ナラティプ研究 / ヤリ投げ / 運動認識 / 有能感 / 身体に体する気づき / 試行錯誤学習
研究概要

運動学習の短期的な目標は,運動技能の習熟であり,そのためには,効率の良い学習方法を指導者が用いるべきである。ただし,学習者は,いずれ自分自身による問題解決を要求される時が来る。その際に必要とされるものは,問題解決能力であり,それを支える知的好奇心や有能感であろう。それらの育成も運動学習において保証される必要があると考えられる。そこで,自分で課題を見つけさせ,自ら解決していく場を提供することによって,学習者はどのように運動技能を習熟させていったのか,またその過程において,教師や学習集団によるどのような介入が有効であったのか,さらに,その際の学習者の運動変容と認識や意図はどのように関連していたのかについて,ヤリ投げ学習者のレポートから分析することを本研究の目的とした。被験者は,女子大学生2名であった。ヤリ投げが習得すべき課題として用いられた。被験者は4つの技能ポイントを獲得した。(1)耳の側をヤリが通過しなければならない。(2)手首でヤリを押し出すことが必要である。(3)最適な投射角が獲得されねばならない。(4)助走によるヤリの投射速度が増加しなければならない。学習者は,それらの技能ポイントを獲得するために,試行錯誤と観察学習を行っていた。この試行錯誤を繰り返す中で,運動認識が高まっていった。この自己学習による方法(自分で課題を見つけ,自ら解決する)は,教師主導の方法よりも,習得までに多くの時間を要したものの,被験者は,技術習得に留まらず,有能感,知的好奇心,及び,身体に対する気づきを習得することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 運動技能の習熟プロセスについてのナラティブ研究2007

    • 著者名/発表者名
      筒井 清次郎
    • 雑誌名

      東海保健体育科学 29

      ページ: 55-63

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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