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2009 年度 実績報告書

動きの変容がもたらす身体の認識力と自己教育力の変容

研究課題

研究課題/領域番号 18500476
研究機関愛知教育大学

研究代表者

筒井 清次郎  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00175465)

キーワード身体の認識力 / 自己教育力 / 動きの変容 / 運動有能感 / 自己効力感 / 自尊感情
研究概要

平成21年度は、「運動有能感」の下位3因子(身体的有能さの認知、統制感、受容感)が、自尊感情や自己効力感に与える影響の度合いを比較することを目的とした。小学校でのタグラグビーと中学校のマット運動を課題とした。
小学生において、身体的有能さの認知は高いが統制感は低い群は、身体的有能さの認知は低いが統制感は高い群に比べて、自己効力感は高かった。また、身体的有能さの認知は高いが受容感は低い群は、身体的有能さの認知は低いが受容感は高い群に比べて、自己効力感は高かった。さらに、統制感は高いが受容感は低い群は、統制感は低いが受容感は高い群に比べて、自己効力感は高かった。このことから、自己効力感は、身体的有能さの認知、統制感、受容感の順に影響を受けることが明らかになった。自尊感情には、3つの下位因子間による影響の差はみられなかった。
中学生において、小学生と同様の群分けを行えなかった。すなわち、下位3因子の相関がそれぞれ非常に高かった。
このことから、小学生の自己効力感を高めるためには、「自分は身体的に優れている」という身体的有能さの認知を持たせることが重要になってくる。自尊感情は、身体的有能さの認知だけでなく、「やればできる」という統制感や、「みんなが認めてくれている」という受容感でも、高めることができる。中学生は、身体的有能さの認知が低いと、統制感や受容感も低くなってしまうため、身体的有能さの認知を高めることのみが、自己効力感や自尊感情を高めることができる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 行動プランの複雑性と練習スケジュールとの相互作用が運動技能の長期的保持に与える影響-前頭前野の脳血流量との関連-2009

    • 著者名/発表者名
      荒武祐二
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-11-22
  • [学会発表] クーリングダウン遂行時間が心理的・生理的側面に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      荻久保吉隆
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-11-22
  • [学会発表] バウンドするボールの聴覚的空間定位―ブラインドテニス選手を対象として―2009

    • 著者名/発表者名
      青山裕美
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-11-22
  • [学会発表] 運動学習からの貢献 (体育心理学専門分科会シンポジウム)2009

    • 著者名/発表者名
      筒井清次郎
    • 学会等名
      日本体育学会第60回大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-08-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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