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2006 年度 実績報告書

国境を超えたスポーツ参加・観戦・応援-身体文化の伝播・受容・普及の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 18500480
研究種目

基盤研究(C)

研究機関滋賀大学

研究代表者

平井 肇  滋賀大学, 教育学部, 教授 (70199032)

キーワード大学スポーツ / グローバル化 / タイ / 台湾 / オーストラリア / ニュージーランド / 野球 / ラグビー
研究概要

平成18年度は、各サブテーマに関わって、基礎的資料の収集・解読や関係者とのインタビューやアンケート調査等を通して仮説の構築をするための期間と位置づけた。
1.スポーツのグローバル化とトップアスリート
国境を越えたスポーツ参加・観戦・応援がローカルな身体文化に及ぼす影響、特に人々のスポーツ観と行動の変化について、台湾の大学野球のケースを取り上げて、現地での関係者へのインタビューとアンケート調査を実施した。その結果、トップアスリートの流出とメディアを通した日本・アメリカの野球の露出度の増加に伴って、台湾野球界のトップアスリートである大学生の職業としての野球に対する意識も変化し、海外志向が高まっている反面、国家に対するアイデンティティ形成のシンボルとしての野球への強いこだわりも明らかになった。
2.スペクテイター・レベルでの国際交流
国境を越えたスポーツ参加・観戦・応援がスポーツを通した国際交流や異文化理解の推進に果たす役割について、滋賀大学教育学部運動部連盟のタイ遠征に同行し、参加者の意識の変化についてのアンケート調査をもとに分析・検討した。その結果、自分たちと異なるスポーツ環境でプレイをして、自分たちが経験したことのないタイプの相手と交流することで、自分たちのスポーツ観や環境について客観的に考える機会が生まれたことが明らかになった。同時に、海外でのスポーツ経験が、自分たちの所属先(クラブや大学)に対するアイデンティティを再確認する機会となったことが明らかになった。
3.スペクテイター・スポーツのグローバル化とローカル化
ニュージーランドとオーストラリアのラグビーのケースを取り上げ、文献解読と研究者との情報交換を中心に、スペクタクル化の過程でスポーツ自体およびそのスポーツを取り巻く環境がどのように変化したかについて分析・検討を試みた。その結果、ニュージーランドやオーストラリア等のラグビー強豪国では、1990年代中期を境にラグビーのコマーシャル化とプロ化が進み、階級スポーツからメディア・エンターテインメントへと急速に変容が進んだことが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「台湾大学野球とグローバル化」に関する調査研究2007

    • 著者名/発表者名
      林伯修, 平井肇
    • 雑誌名

      日本スポーツ社会学会第16回大会抄録集(日本スポーツ社会学会編)

      ページ: 38-39

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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