研究概要 |
ビデオカメラの映像出力をノートブックPCでAVI(720×480画素)ファイルに変換した.その画像に時間情報をスーパーインポーズするソフトをVC++およびDirectShowを用いて開発した. ソフトの特徴は次のとおりである: 1)直感的なユーザーインターフェースの工夫:動画の一時停止,コマ送り,コマ戻し,カーソルによるはや送り巻き戻しを可能とした.特に,動画の一時停止時のシステム時刻表示が一時停止直前の時計表示となる問題の解決と本来コマ戻し機能のないDirectShowのコマンド体系に厳密ではないものの実用上ほぼ問題の無い方法(ポーズから1/30秒戻るアルゴリズム)を工夫することにより機能拡張させることができたことはオリジナリティーが高い. 2)時間情報の視認性の向上:一般的にはウインドウ外に表示される時間情報を画像上にアルファーブレンド法を用い透過表示することにより,画像と同時に確認できるようにした. このシステムを用い,水泳中のパンニング画像に時間情報を追加した映像を水泳指導者に水泳コーチング支援システムとして提示した結果,コマ送りの滑らかさにやや違和感があるものの見たい場面を瞬時に出せる簡便性,時間情報の同時提示による情報量の増加は指導現場での利用に有効であるという評価を得た. 今後,タイマー起動のタイミングを決定する改良と画像へのスケールの挿入を含むソフトのバージョンアップを行う予定である.
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