研究概要 |
研究2年目である本年度は,トーナメント団体とトーナメント規則に関する先行研究の収集と内容の分析,及び史料の収集に研究の重点が置かれた. 1.先行研究の収集と内容の分析.トーナメント団体とトーナメント規則に関する図書を購入すると同時に,北海道大学・東京大学・京都大学などの図書館から関連文献のコピーを入手した.特に,Ranft, A., Adelsgesellschaften.1994と,Rupprecht, K., Ritterschaftliche Herrschaftswahrung.1994.は,トーナメント団体及びトーナメント規則の成立過程を明らかにする上で重要な著作であり,これらの著作の内容を分析することによって,15世紀後半のトーナメント団体とトーナメント規則の内容が明らかになった. 2.トーナメント規則に関する史料調査.15世紀後半のトーナメント規則を明らかにするために,ドイツのカールスルーエ州立文書館,バイエルン州立文書館,ニュルンベルク州立文書館において史料調査を実施し,トーナメント規則に関する史料のコピーを入手した. 3.学会参加.平成19年8月19日より23日まで韓国の忠南大学で開催された東北アジア体育・スポーツ史学会に参加し,ドイツスポーツ史を研究するアジアの研究者と中世スポーツに関する意見交換を行った.
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