研究概要 |
本研究では、スポーツ・ツーリズムの理論モデル(Neirotti,2003)を用いて、スポーツ・ツーリズムの現状を把握した上で、わが国におけるスポーツ・ツーリズムの動的モデルを構築することを目的とした。 スポーツ・ツーリズム関連の調査、およびスポーツ産業関連の報告書やレポートを二次データとして活用して、スポーツ・ツーリズムを供給サイドから分析することによって日本におけるスポーツ・ツーリズムの現状について把握した。その結果、アトラクション、リゾート、ツアー、イベントの領域については、わが国においてスポーツ・ツーリズムに関連する諸事象が成立していることを確認することができた。しかしながら、クルーズについては、わが国においてクルーズ旅行が注目されるようになってきているものの、スポーツ・ツーリズムに関係するプログラムの提供にまでは至っていない。以上のことから、スポーツ・ツーリズムの主要領域から、クルーズを除外してアドベンチャーを追加することにした。 研究成果を集約した日本におけるスポーツ・ツーリズムの動的モデルにおいては、アトラクション、リゾート、ツアー、イベント、アドベンチャーを主要領域とするスポーツ・ツーリズムの諸事象を例示し、わが国の実状を鑑みながらインフラストラクチャーやステークホルダーとの関係を示した。
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