研究概要 |
本研究は、総合型地域スポーツクラブにおけるボランティアの確保に向けた工夫や現状と獲得されたボランティアの活用方法の実態や課題を明らかにすることによって、総合型地域スポーツクラブにおけるボランティアの確保と活用に関するマネジメントのあり方について追究することを目的とするものである。 上記目的のうち今年度は、総合型地域スポーツクラブのマネジャーに対して面接調査を行い、その結果を分析して総合型地域スポーツクラブにおけるボランティアの機能についての解明を行うとともに、総合型地域スポーツクラブにかかわるボランティアの種類によって異なる特徴の仮説モデルを構築することにあった。 クラブマネジャーへの面接調査は、個人情報保護法等の制約により面接調査を行うのに適当な数のクラブ所在地・責任者等の情報を得ることができなかったため断念せざるを得なかった。しかし、神奈川県の広域スポーツセンターである神奈川県立体育センターの協力により、神奈川県内40クラブのボランティアを対象にプレ調査を実施することができた。調査票の配布数は120部、回収された調査票は22部であり、調査の精度は低いものの、その結果から他種類のボランティアとは活動へのきっかけや動機,活動への信条等に違いを見つけることができ、仮説モデルを構築するためのデータとなった。 次年度は、関東近県の総合型地域スポーツクラブにかかわっている様々な種類のボランティア(約1,000名)を対象に本調査を実施する予定である。
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