• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 研究成果報告書概要

ジュニア期における球技スポーツ選手の効果的指導法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18500500
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 スポーツ科学
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

會田 宏  武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (90241801)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
キーワード球技スポーツ / 一流競技選手 / 動きのコツ
研究概要

本研究の目的は,状況判断,相手とのかけ引き,味方とのあわせといった戦術的な要素が指導場面で強調されることが多い球技スポーツにおいて,一流競技選手の持つ動きのコツ(「どのような感じで動くとできるのか」といった主観的な情報)をインタビュー調査し,(1)一流競技選手の持つ実践知を知識化すること,(2)実践知をジュニア期における球技選手の効果的な指導に役立つ知見としてまとめることであった。調査協力者は,国際レベルで活躍したハンドボール競技選手10名であった。主な研究成果は以下の3点であった。(1)ゴールキーパーの動きのコツをスポーツ運動学的な立場から検討した結果,一流競技選手の動きのコツは指導現場に有用な知見となること,動きのコツは選手間で異なるが,プレー理念は共通していること,動きのコツはプレー理念を具体化させる「手段」であること,一流競技選手の動きのコツを参考にプレーの改善を望むためにはプレー理念に共感する必要があることなどを明らかにした。(2)ゴールキーパーとシューターにおけるシュート局面の動きのコツを現象学的な立場から質的に検討した結果,個人戦術の実践知を明らかにする場合,個人戦術の最小単位は対峙する選手間の関係にあるととらえる必要があること,シュートの最終局面では,ゴールキーパーもシューターもリアクションの行為を志向していること,卓越した選手における個人戦術とは,対峙する選手と相互主体的関係を結び,間主観的に相手選手と「対話」しながら,行為の中で知を働かせ,その行為自体を変化させていくことができる前意識的な営みであることなどを明らかにした。(3)調査協力者の動きのコツの事例を冊子にまとめ,主にジュニア期の指導者に配布した。また,調査の一部をハンドボールの専門月刊誌で発表し,ジュニア期における球技選手の効果的な指導に役立つ知見を,広く実践現に提供した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ハンドボールのシュート局面における個人戦術の実践知に関する質的研究:国際レベルで活躍したゴールキーパーとシューターの語りを手がかりに2008

    • 著者名/発表者名
      會田 宏
    • 雑誌名

      体育学研究 第53巻第1号

      ページ: 61-74

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Individual offense and defense tactics at the goal : a qualitative study based on the narratives of goalkeepers and shooters who excelled at the international level2008

    • 著者名/発表者名
      AIDA, Hiroshi
    • 雑誌名

      Japan. J. Phys. Educ. Hlth. Sport Sci. 53/1

      ページ: 61-74

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 国際レベルで活躍したゴールキーパーの動きのコツに関する事例研究2007

    • 著者名/発表者名
      會田 宏
    • 雑誌名

      (財)日本ハンドボール協会 ハンドボール研究 第9号

      ページ: 69-74

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] A case study on the tactics of goalkeepers who excelled at the international level2007

    • 著者名/発表者名
      AIDA, Hiroshi
    • 雑誌名

      Japan. J. Handball 9

      ページ: 69-74

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] 国際レベルで活躍したゴールキーパーの動きのコツに関する事例研究2007

    • 著者名/発表者名
      會田 宏
    • 学会等名
      (財)日本ハンドボール協会 第5回ハンドボールコーチング研究会
    • 発表場所
      駒澤大学
    • 年月日
      2007-03-18
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] A case study on the tactics of goalkeepers who excelled at the international level2007

    • 著者名/発表者名
      AIDA, Hiroshi
    • 学会等名
      Society of Handball, Japan Handball Association
    • 発表場所
      Komazawa Univ
    • 年月日
      2007-03-18
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2010-02-04  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi