平成18年度は申請書のとおり、(1)自己申告方式質問調査及び(2)ワークサンプリングによる実測調査を実施した。 (1)自己申告方式質問調査を500施設で実施したところ回収率は68.5%を示し、各病院における関心の高さが伺えた。また、小規模な病院に対しては保健所を通じ調査を実施した。 (2)ワークサンプリングによる実測調査は当初16施設を予定していたが、調査の重要性を説明したところ54施設という多くの施設から協力を得ることができた。 調査の内容は、技師数、装置の台数、始業・終業点検の実施、撮影伝票の枚数、平均被ばく線量、平均残業時間、産前産後休暇の状況等である。調査期間を平成19年3月まで実施したことから、内容はとりまとめ中であるが、その一部につき整理した。 最大診療放射線技師数(常勤のみ)は79人、最小診療放射線技師数は1人(診療所)で、最大装置数は84台、最小装置数は4台の幅のデータが得られた。調査協力いただいた施設が注目する項目の平均被ばく線量について、専任技師の1ヶ月あたり(mSv)で、一般撮影(0.07)、CT(0.03)、MR(0.00)、治療(0.01)、核医学(0.11)、PET(0.03)で、検査の特性から核医学が多く認められた。 膨大なデータであることから統計解析等を行うとともに、平成19年の調査項目である診療放射線技師数の受容と供給を早々に取り掛かり、研究終了の平成20年3月までに報告書を完成させたい。
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