研究課題/領域番号 |
18500523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 了徳寺大学 |
研究代表者 |
細田 昌孝 了徳寺大学, 健康科学部, 准教授 (60336534)
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研究分担者 |
高柳 清美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20274061)
米津 亮 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (50363859)
磯崎 弘司 了徳寺大学, 教授 (80347252)
新田 収 首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (80279778)
森田 定雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (20202426)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | バランス / 姿勢 / 転倒 / 咬合 / 運動 / 予防 / 小児 / 理学療法 |
研究概要 |
本研究は、運動能力の向上に関連があるとされる咬合が、バランス機能の向上に寄与するか否かを小学生において検討することを目的としている。対象は、平衡機能および顎口腔機能に異常がない平均年齢11.16 SD 0.57歳の健常な小学生321人とした。バランス計測には、外乱負荷として急激な前後動揺を与えたときに生じる重心動揺をForce Plateで測定するEqui Testシステム[○!R]を用いた。咬合力は、OCCLUSAL FORCE-METER GM10を使用した。データは外乱負荷直後から実際に立ち直り動作を開始するまでの足圧中心からみた時間であるLatency(ms)、体重配分の左右対称性を示すweight symmetry、strength symmetryとした。このデータを咬合力にて比較した。得られたデータを分散分析にて解析し危険率は5%未満を有意水準とした。統計ソフトは、the SAS statistical package, version8.2(SAS Institute Inc)を用いた。結果として、咬合力と有意差が認められた項目は、Latency(p<0.01)であった。weight symmetry(p=0.4928)、strength symmetry(p=0.9045)は有意差を認められなかった。この結果から、咬合力は外乱負荷直後から実際に立ち直り動作を開始するまでの足圧中心からみた時間であるLatencyとの関連が認められた。従って、咬口力が強い人ほど、バランス機能の指標となるLatencyの値が良好となる傾向がみられる。 以上から、本研究によって、立位時に不意な前後動揺の負荷が加わったとき、咬合力が強い人ほど、バランスを崩しにくく小児の転倒予防の向上に寄与する。
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