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2006 年度 実績報告書

健康的なライフスタイル構築のための行動科学に基づく大学初年次体育授業の実践と評価

研究課題

研究課題/領域番号 18500529
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪工業大学

研究代表者

木内 敦詞  大阪工業大学, 知的財産学部, 講師 (40241161)

研究分担者 荒井 弘和  大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 特任研究員 (30419460)
キーワード体育の宿題 / 健康関連体育 / 健康行動 / 行動変容 / 生活習慣 / 身体活動ピラミッド / 健康教育 / 初年次教育
研究概要

研究1年目の今年度は、大学入学直後の前期に「生活習慣全般の改善」を、夏休み明けの後期に「身体活動の増強」を各々ねらいとした介入プログラムを実施した。また、大学生活スタイルがある程度安定した7月における生活習慣が、修学状況とどのような関係にあるのかを検討した。生活習慣の評価には、1)健康度・生活習慣診断検査(DIHAL;徳永,2003)、2)朝食摂取頻度、3)身体活動評価表(PAAS;涌井・鈴木,1997)を用いた。DIHALは、4尺度(健康度、運動、食事、睡眠)・12因子(身体的健康度、精神的健康度、社会的健康度、運動行動・条件、運動意識、食事のバランス、食事の規則性、嗜好品、休息、睡眠の規則性、睡眠の充足度、ストレス回避行動)から構成される。PAASは、活動強度別に身体活動量を測定できる自記式の質問表である。さらに、初年次前期の取得単位数と評定平均の積を"修学状況指数"として求め、生活習慣各スコアとの関係を調べた。
その結果、1000名を越す比較的大規模なサンプルから、大学初年次前期における生活習慣と修学状況が正の相関関係にあることが明らかとなった。中でも、「食事の規則性」「睡眠の規則性」「朝食摂取頻度」スコアにおいて、修学状況の良好な群と劣悪な群との差異が顕著にみられた。また、修学状況と正の相関を示す身体活動は「運動・スポーツ」ではなく、それよりも低い強度の「日常活動性」であることも明らかとなった。これらの結果は、大学期の良好な修学状況を構築するためには、「食事や睡眠を軸とした規則的な生活リズムの維持」と「日常生活における低い強度の身体活動」が重要であることを示唆するとともに、この点を強調した健康教育を大学入学直後から教育の枠組みの中で実施する必要性を指示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 大学新入生の生活習慣と修学状況の関係2007

    • 著者名/発表者名
      木内敦詞, 中村友浩, 荒井弘和, 浦井良太郎
    • 雑誌名

      九州スポーツ心理学研究 19巻・1号

      ページ: 58-59

  • [雑誌論文] 初年次教育としての大学体育授業2006

    • 著者名/発表者名
      奈良雅之, 小林勝法, 木内敦詞, 中村友浩
    • 雑誌名

      大学教育学会誌 28巻・2号

      ページ: 78-79

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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