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2008 年度 実績報告書

摂食障害に対するアニマロイド介在療法の学校での可能性

研究課題

研究課題/領域番号 18500536
研究機関千葉大学

研究代表者

花澤 寿  千葉大学, 教育学部, 准教授 (50238044)

研究分担者 野村 純  千葉大学, 教育学部, 准教授 (30252886)
野崎 とも子  千葉大学, 教育学部, 助教 (80125947)
塩田 瑠美  千葉大学, 教育学部, 教授 (90361401)
関 克義  千葉大学, 教育学部, 教授 (90272319)
キーワード摂食障害 / アニマロイド / 学校 / 保健室 / ストレス緩和 / EDI / 生理活性物質 / 移行対象
研究概要

摂食障害の治療に対するアニマロイド介在療法導入の可能性の検討アニマロイドが人の精神に与える影響として、社会性の改善やうつの軽減、ストレスを緩衝する作用等が挙げられており、これらの作用が摂食障害の治療において衝動のコントロール、自己評価の向上等の効果をもたらすと考えられる。摂食障害の事例で、心理的退行がみられ、ぬいぐるみに強い愛着を示し、その後良好な経過をたどる症例が知られており、ぬいぐるみが移行対象として作用し心理的成熟を助けると考えられている。そしてアニマロイドはコミュニケーション可能なぬいぐるみとも捉えることが可能である。このことから治療導入や言語的交流の困難な症例でも、アニマロイドの介在により治療導入を容易にし、アニマロイドとの非言語的交流によって心理的成熟を促すことが予想される。従って、摂食障害の治療法としてのアニマロイド介在療法の可能性を検討した。
本年度は小学校及び中学校においてアニマロイドの児童生徒へのストレス緩和作用について検討するとともに、すでに精神科治療の場において活用が報告されているぬいぐるみを比較対象として使用することでアニマロイドの優位性と問題点を探った。
この結果、アニマロイドは小中学生に対しストレス緩和に有効であるとともにぬいぐるみよりもその効果が高いことを示唆する結果が得られた。それとともに学校において使用する場合には、特に保健室での使用を考えた場合に保健室機能を損なうことなく使用するには運用方法を十分に検討する必要があることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 思春期精神疾患の回復過程における保健室登校の意義について2009

    • 著者名/発表者名
      花澤寿
    • 雑誌名

      千葉大学教育学部紀要 57

      ページ: 53-56

  • [学会発表] 保健室におけるアニマロイド「パロ」を用いたストレス緩和の試み2008

    • 著者名/発表者名
      野村純他
    • 学会等名
      日本学校保健学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-11-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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