研究課題/領域番号 |
18500550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
荻田 太 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (50224134)
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研究分担者 |
田巻 弘之 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (40253926)
齋藤 和人 鹿屋体育大学, 保健管理センター, 教授 (50170494)
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キーワード | 生活習慣病 / 高血圧 / 高血糖 / 高脂血症 / 内臓脂肪 / 低圧低酸素環境 |
研究概要 |
【目的】本研究の目的は、異なる低圧低酸素環境下で低強度の運動トレーニングを行い、心血管系、および糖・脂質代謝それぞれの機能改善に対する至適環境を見出し、特殊環境下を用いたメタボリックシンドローム改善のための運動プログラムを確立することであった。 【方法】被検者は特に疾患を有さない一般成人とし、青年群A(7名:週3回)、青年群B(10名:週4回)、中高年群C(9名:週3回)、中高年群D(6名:週3回)に分けた。A、C群は平地環境で、B群は海抜1200m相当、D群は2000m相当の低圧環境下において、1回30分間(暴露は2.5時間)のトレーニングを行った。尚、運動は50%VO2max相当の水中運動とし、A、B群は4週間、C、D群は8週間行った。トレーニング前後に、同一最大下運動時の循環応答、血栓性状、身体組成について測定し、効果を評価した。 【結果及び考察】トレーニング後、最大下運動中の循環応答については、A群、B群、C群では有意な変化が認められなかったが、D群では最低血圧、平均血圧の有意な低下が認められた。また、早朝空腹時の血糖値、糖負荷テスト後の血糖値およびインシュリン濃度については全群有意な変化は認められなかったが、D群においては顕著な低下を示す被検者も認められた。内臓脂肪厚についても有意ではないが、中高年群のD群において顕著な低下が認められた。一方、血中脂質、皮脂厚についてはB群において低下傾向が示された。以上の結果より、海抜1200m相当の環境では脂質代謝を亢進させる可能性が示唆され、海抜2000m相当の環境ではさらに心血管機能向上、糖代謝をも亢進させることが示唆された。また、被検者によって効果の程度差が大きかったことから個体差に関する詳細な検討や、各リスクファクター改善に対するトレーニング前値の影響(効果が認められる閾値レベル)の検討などが今後の課題として残った。
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