• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

上肢運動機能に不自由がある場合の衣服や装飾品の着装について

研究課題

研究課題/領域番号 18500566
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福島大学

研究代表者

千葉 桂子  福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (80188482)

キーワード上肢運動 / 障害者 / 装身具 / 動作分析
研究概要

平成18年度においては「実験1.上肢運動機能の可動域の分析」と「実験2.ストレッチ素材衣服の着脱動作の分析」について実施する予定であったが,新規に購入した動作分析ソフトの機能確認が必要であったため,実験1と内容を「装身具の装着動作の分析」とした実験2を行った。
実験1については実際の動作分析の前提として上肢運動の不自由さを肘拘束シミュレーターおよび手首サポーター等によって設定する方法,デジタルビデオカメラによる撮影のためのカメラの設置および被験者に行ってもらう動作の種類,試料とする装身具等の選定など確定のために予備的に行った。
実験2については,被験者は若年女子2名(利き手は被験者Aが左手,被験者Bが右手)とした。装身具等試料はショルダーバッグ,コサージュ等7種類としたが,特に2名の動作に差異が観察された上記2種について検討を行った。被験者の左・右上肢に不自由がある場合をそれぞれ片方ずつ肘拘束シミュレーター,手首サポーター等を用い以下の2条件で拘束した。条件(1):肘・手首の2箇所を拘束,条件(2):肘・手首・指先の3箇所を拘束。それに拘束なしも併せて3つの拘束条件を設定した。実験の手順は,被験者に試料の装着およびはずす動作を各条件下において行わせ,ビデオ撮影を行った。その動画をPCに取り込みソフトにより分析を行った。その結果,ショルダーバッグの場合は両被験者とも所要時間の長さと動作直後に尋ねたやりにくさには顕著な関連性はみられなかった。両者を比較すると,左利きの被験者Aはどちらの上肢を拘束されても両上肢を使おうとする状態がみられた。しかし,被験者Bは左上肢を拘束された場合には右上肢のみで装着動作を行うという違いがみられた。上肢に不自由がある場合のコサージュ装着においてピンをさす側の運動性と共に衣服を押さえる側の上肢動作域および衣服の伸びについて捉える必要があることがわかった。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi