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2007 年度 実績報告書

上肢運動機能に不自由がある場合の衣服や装飾品の着装について

研究課題

研究課題/領域番号 18500566
研究機関福島大学

研究代表者

千葉 桂子  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (80188482)

キーワード上肢 / 障害者 / 動作分析
研究概要

平成19年度においては,上肢に不自由があることを想定した場合のニット素材衣服の着脱動作の分析について実験を実施した。様々な種類のニット素材衣服を試料として用いることにより,上肢運動機能に不自由がある場合の着脱に有効とされている衣服の伸縮性の適正な程度について把握することを目的とした。被験者は標準的な体型の若年女子3名であった。試料は4枚のニット素材のシャツ(長袖,すべてかぶり型,1種はタートルネック)と同じくニットのカーディガンとセーター(いずれも袖丈は7分とした。被験者にはまず袖丈8分のインナーを着用してもらい,その上からそれぞれのシャツを1枚だけ,あるいはそれぞれのシャツとカーディガンおよびセーターの2枚の重ね着の着脱を行わせた。またさらに,実験条件として「拘束なし」と「拘束あり(右肘および右手指第3関節を肘関節拘束シミュレータとスポーツ用固定テープにより拘束)」の2種類を設定し,被験者の正面と右斜め前方向にビデオカメラを設置し,動作の撮影を行った。その際,被験者には着脱しやすさ・しづらさについて自由に発言してもらった。その画像をパソコンに取り込みソフトにより分析を行った。結果として,シャツの中で最も伸縮性のあるもの(レーヨン90%・ポリウレタン10%)については,全員が特に「拘束あり」の条件で脱衣においては最も楽であるという意見であったが着衣においてはかなり手間取ることがわかった。また最も楽なのは綿50%・レーヨン50%のものと指摘された。このことからも上肢運動機能に不自由がある場合には,伸縮性がありながらも適度な張りもある素材が有効であると推察された。特に「拘束あり」では上肢の動きや身体の傾きにより衣服が伸ばされ,それが戻る際の反発を利用して着脱が行われている状況が把握できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 上肢動作に不自由がある場合の装身具の装着動作について2007

    • 著者名/発表者名
      千葉桂子・菅野悦子
    • 学会等名
      日本家政学会第59回大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      2007-05-12
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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