研究課題/領域番号 |
18500583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪人間科学大学 |
研究代表者 |
大浦 律子 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (10149552)
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研究分担者 |
福永 勲 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (10270753)
中村 順子 大阪人間科学大学, 人間科学部, 淮教授 (40291877)
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キーワード | 洗浄排水 / 漂白剤 / COD / 河川水 / マンガンポルフィリン / 触媒 |
研究概要 |
環境負荷が少なく、色素汚れの除去および殺菌作用が期待できる漂白剤を、アルカリ電解水中で機能させ、洗剤の減量化と環境への影響をはかった。本年度の研究報告は次の通りである。 1.アルカリ電解水と漂白剤の作用について、本補助金で購入した電解水生成装置から得られる強酸性電解水は、強い漂白作用が認められた。またアルカリ電解水中で酸素系漂白剤を作用させることにより、目的とする漂白作用および洗浄作用が示され、アルカリ剤の節減への寄与が認められた。 2.アリカリ電解水と河川水との関係においては、アルカリ電解水について、河川水に与える影響を調べ、その特性を調査した。河川水にアルカリ電解水のアルカリ水を添加してもそのCODに変化が無かったが、電解水の酸性水を添加すると河川水中の還元性物質が酸化分解されてCODは減少した。次亜塩素酸ソーダといわれている酸性水の酸化性物質量(ヨー化カリウム添加チオ硫酸ナトリウム滴定法)は10.6mgO/Lで、開放系では1週間でかなり減少した。逆にアルカリ水は、4.2mg/Lの還元性物質(ヨード法)を含有した。 3.洗剤の補助剤として漂白剤を活用するときの触媒の開発については、界面活性剤溶液中の水溶性のマンガンポルフィリン誘導体の触媒効果におよぼすイミダゾールなどの軸配位子の影響について検討した。その結果、陽イオン界面活性剤、天然のマンガンポルフィリン誘導体およびイミダゾールを添加するとC.I.Acid Orange 7の退色が促進された。
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