研究課題
基盤研究(C)
カリン果実中の種子表層から分泌される粘性多糖の構造と物性についての検討を行い、以下のような結果を得た。カリン種子粘性多糖にはβ-1,4結合のキシログルカンと側鎖にアラビノースを有するグルクロノキシランの2種類の多糖分子鎖から構成され、粘性の発現にはおそらく水素結合により会合していると思われるこの2種の多糖の存在、とりわけ側鎖の存在が重要であることが示唆された。また、安定した粘性とともに適度な保湿性も有することから、食品分野における嚥下補助材等などへの応用が期待される。
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微量栄養素研究 第26巻
ページ: 46-49