アカモク原藻を含む飼料でラットを2週間飼育し、血液・肝臓・腎臓・脾臓などの諸臓器へのヒ素分布を測定した。一方、対照としてアカモクを含まない飼料でラットを飼育し、諸臓器へのヒ素分布を測定した。ヒ素の測定は京都原子炉実験場において放射化分析法によって定量した。肝臓・腎臓・心臓・肺臓におけるヒ素濃度については、アカモク食群は対照群にくらべて有意に高かった。骨組織・脾臓・血球・および血漿でもアカモク食群は対照群よりもヒ素濃度が高かった。両群ともに、ヒ素は血球に最も多く蓄積されていた。 原藻を加工することによってヒ素含有量の少ないアカモクを得、現在、このアカモク加工品をラットに与えて飼育実験を行っている。
|