研究課題/領域番号 |
18500609
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研究機関 | 大阪青山大学 |
研究代表者 |
片山 洋子 大阪青山大学, 健康科学部, 教授 (50047049)
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研究分担者 |
山中 なつみ 岐阜女子大学, 家政学部, 教授 (00257528)
山口 容子 福岡女子大学, 人間環境学部, 助手 (40285474)
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キーワード | ヒ素 / ヒジキ / アカモク / 放射化分析 / ICP-MS |
研究概要 |
ヒジキ、アカモクを含む飼料でラットを飼育するにあたり、ヒジキおよびアカモク中の成分組織を把握するために、以下の実験を行った。 ヒジキにおけるAsの集積が褐藻類共通の性質なのか、ヒジキ固有のものなのかを知る目的で、伊勢湾の同一海域の隣接地でヒジキとアカモクを採集した。両者の藻体内のヒ素分布は放射分析によって行った。両者とも、藻体内ヒ素分布は茎に沿って均一であるがアカモク藻体内のヒ素含量はヒジキとくらべて約2倍多かった。特に生殖器において同一部位の茎、葉、小枝にくらべて高い値を示した。 市販の乾燥ヒジキを水戻しした時に溶出されるヒ素化合物の形態をICP-MS法で同定した。主要成分はヒ素(As(V)、Iとする)とアルセノベタイン様化合物(IIとする)の2種類であり、他形態の化合物は痕跡量であった。Iは抽出液温が上がるにつれて溶出量が増加するのに対し、IIでは漸増にすぎなかった。Iの方はIIよりも抽出されるときのバリアー(障壁)が大きい状態で存在していると推定された。
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