食物アレルゲン低減化レシピの開発と「食育」への応用

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18500616
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 武庫川女子大学
• 研究代表者: 高橋 享子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (50175428)
• 連携研究者: 木本 眞順美 岡山県立大学, 保険福祉学部, 教授 (40108866)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 卵アレルギー / アレルゲン低減化 / 高温・高圧処理 / スポンジケーキ / メレンゲ

研究概要

卵白アレルゲン・オボムコイドは、酵素や熱に対して強い耐性を示し、低アレルゲン化が困難と考えられている卵白主要アレルゲンである。本報告者は、オボムコイドを独自の手法で低減化することに成功したが、調理や製菓作製への応用性の低いものであった。しかし、本研究の結果、卵白の応用性として最も有効と考えられるメレンゲ作製に成功し、低アレルゲン化したメレンゲを用いた加工品の作製に成功した。さらに、低アレルゲン化メレンゲを用いて、スポンジケーキを作製した結果、生卵白メレンゲを用いたスポンジケーキの9割程度まで膨化したスポンジケーキの作製に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Immunoglobulin secretions in the mesenteric lymph node in stressed rats. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto S, Motomura A, Akahoshi A, Takahashi K, Minami H.
  • 雑誌名: J Nutr. Sci. Vitaminol 55(2) ページ: 191-194
  • 査読あり
• [雑誌論文] Molecular cloning and allergenicity of Pen j 1,a major allergen prawn, penaeus japonicus (2009)
  • 著者名/発表者名: Kunimoto A, Sisino T, Sasaki K, Matsumoto T, Takahashi K, Yamashita H, Hiemori M,Tsuji H, Kimoto M.
  • 雑誌名: Biosci Biotechnol Biochem 73(4) ページ: 840-848
  • 査読あり
• [雑誌論文] H. Isolation and molecular cloning of a major wheat allergen,Tri a Bd 27K. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kimoto M, Suzuki M, Komiyama N, Kunimoto A, Yamashita H, Hiemori M, Takahashi K,Tsuji
  • 雑誌名: Biosci Biotechnol Biochem 73(1) ページ: 85-92
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characterization of new 18-kDa IgE-binding proteins in beer (2008)
  • 著者名/発表者名: Hiemori M, Eguchi Y, Kimoto M, Yamasita H, Takahashi K, Takahashi K, Tsuji H.
  • 雑誌名: Biosci Biotechno.Biochem 72(4) ページ: 1095-1098
  • 査読あり
• [雑誌論文] 魚類アレルゲンの分離とその性質 (2007)
  • 著者名/発表者名: 儀保清香, 一橋沙織, 高橋享子
  • 雑誌名: Bull.Mukogawa Women's Univ.Nat.Sci. 54 ページ: 25-30
• [学会発表] Hyposensitization in children with egg allergy using egg bolo containing low levels of egg allergen (2008)
  • 著者名/発表者名: Saori Yamamoto, Yoko Kamada, Mayumi Tamamaki, Hiroshi Mori, Kazuyo Ohmuro and Kyoko Takahashi
  • 学会等名: 15th International Congress of Dietetics
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2008-09-10
• [学会発表] アレルギーモデルラットにおけるヨモギカフェ酸投与がアレルギーに及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 一橋沙織、中地伸恵、頼田美佳、阪口圭代、渡辺敏郎、高橋享子
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会第62回
  • 発表場所: 女子栄養大学
  • 年月日: 2008-05-04
• [学会発表] 低減化卵白を用いたスポンジケーキの開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋享子、鎌田陽子、一橋沙織、櫻井怜奈、宍戸あゆみ、森寛、大室和代
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会第62回大会
  • 発表場所: 女子栄養大学
  • 年月日: 2008-05-04
• [学会発表] ストレスがアレルギーモデルラットの抗体価およびサイトカイン産生に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 頼田美佳、一橋沙織、中地伸恵、比石真由美、高橋享子
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会第62回大会
  • 発表場所: 女子栄養大学
  • 年月日: 2008-05-04
• [学会発表] アレルギーモデルラットを用いた卵白アレルゲン投与による免疫寛容の誘導 (2007)
  • 著者名/発表者名: 一橋沙織,中地伸恵,高橋享子
  • 学会等名: 日本栄養食糧学会第61回大会
  • 発表場所: 京都国際会議場
  • 年月日: 2007-05-19
• [学会発表] ラット好塩基球白血病細胞(RBL-2H3)による抗アレルギー物質の検索 (2007)
  • 著者名/発表者名: 一橋沙織、頼田美佳、比石真由美、中地伸恵、高橋享子
  • 学会等名: 日本栄養食糧学会第61回大会
  • 発表場所: 京都国際会議場
  • 年月日: 2007-05-19
• [学会発表] ラット好塩基球白血病細胞(RBL-2H3)による抗アレルギー物質の検索 (2006)
  • 著者名/発表者名: 中地伸恵、一橋沙織、儀保清香、鎌田陽子、高橋享子
  • 学会等名: 日本栄養食糧学会近畿支部会
  • 発表場所: 武庫川女子大学
  • 年月日: 2006-10-14
• [学会発表] 魚介類アレルゲンの検索とその性質 (2006)
  • 著者名/発表者名: 儀保清香、鎌田陽子、中地伸恵、一橋沙織、高橋享子
  • 学会等名: 日本栄養食糧学会近畿支部大会
  • 発表場所: 武庫川女子大学
  • 年月日: 2006-10-14
• [学会発表] 卵白投与による特異IgE抗体産生能とサイトカインとの関連性 (2006)
  • 著者名/発表者名: 高橋享子,鎌田陽子、池田安世、江川真代、藤原麻美
  • 学会等名: 日本栄養食糧学会(第60回大会)
  • 発表場所: 武庫川女子大学
  • 年月日: 2006-05-20
• [産業財産権] アレルゲン低減化方法、低アレルゲン化卵白の製造方法、低アレルゲン化卵白組成物の製造方法および低アレルゲン化食品 (2006)
  • 発明者名: 高橋享子
  • 権利者名: 学校法人武庫川学院
  • 産業財産権番号: 特許11/519783
  • 出願年月日: 2006-09-13