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2006 年度 実績報告書

爪ミネラル濃度が骨塩量のバイオマーカーになるか?栄養介入研究による解析

研究課題

研究課題/領域番号 18500640
研究種目

基盤研究(C)

研究機関光塩学園女子短期大学

研究代表者

山岡 節子  光塩学園女子短期大学, 准教授 (60341690)

研究分担者 家森 幸男  武庫川女子大学, 国際健康開発研究所, 教授 (80025600)
橋本 晃  光塩学園女子短期大学, 教授 (70021706)
藤本 真奈美  光塩学園女子短期大学, 准教授 (10352486)
キーワード爪ミネラル塩量 / 骨量 / Ca摂取量 / 栄養介入
研究概要

若い世代では食生活の乱れが指摘され、また、Caの摂取量が不足している実態も報告されている。本研究では、本学で実施されている栄養バランスの良い給食に、牛乳やCaを強化した食品を加えることでCa摂取不足を改善した時の骨代謝への影響とともに、爪のミネラル塩量が骨の代謝マーカーになりうるかの検討を行った。学生をCa摂取強化群(1200mg群・600mg群)・対照群の3群に分け、Ca強化期間は約3ヵ月間とした。栄養介入前と介入後に、それぞれ検診を実施し、空腹時採血と24時間尿の採取により、血液および尿の生化学的検査を行った。骨形成マーカーとしてオステオカルシン、骨型ALP、骨吸収マーカーとしてDPD、 NTXを測定した。手爪は10月・12月・2月に採集し、検体を得た。Ca強化群全体では、介入前後で中性脂肪(65.6±41.8〜53.2±21.6)・総コレステロール(192.0±26.8〜185.2±25.7)・骨型ALP(23.0±5.7〜20.1±4.7)・オステオカルシン(2.3±1.0〜4.4±1.2)・DPD(7.6±3.0〜6.1±1.4)・NTX(46.0±15.0〜37.3±12.9)で有意差(p<0.01)が認められた。対照群では骨型ALP(20.8±6.4〜22.4±6.4)・DPD(5.0±1.6〜6.8±2.0)で有意差(p<0.01)が認められた。Ca強化群全体では、オステオカルシンが頁意に上昇し、骨吸収マーカーであるDPD、 NTXは有意に低下したことから、骨代謝改善の効果が示唆された。また、中性脂肪や総コレステロールの低下がみられ、Ca摂取は生活習慣病予防と関わりのある脂質の改善効果も認められた。今後、爪に含まれるミネラル塩濃度の分析やそれぞれの相関、爪のCa塩濃度とそれぞれの骨代謝マーカーとの相関を統計的に分析し、Ca摂取量の差(1200mg群・600mg)も含めて総合的に検討を加えたい。また、骨量を評価するDXAの成績との関連についても解析を加える。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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