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2007 年度 実績報告書

摂食障害者の食に対するストレスから考察するの意義と食教育への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18500642
研究機関大妻女子大学短期大学部

研究代表者

高橋 ユリア  大妻女子短期大学部, 家政学部, 准教授 (80236330)

キーワードストレス / 摂食障害 / 毛髪 / 放射化分析 / ミネラルバランス / 亜鉛 / 教育 / 過食
研究概要

ストレス性疾患といわれる摂食障害の食を考察することにより、食の本質を求め、食教育に役立てる事を目的とした。過食症学生の毛髪中亜鉛濃度変化を経時的に放射分析法により求めた。本過食症が書いた手記より、ストレストピックスを抽出した。毎日の過食・嘔吐回数と亜鉛濃度の関係を求めた。これらの方法で過食症学生の毛髪中亜鉛濃度の経時的変化とストレスとの関連を検討した。
毛髪中亜鉛濃度と本過食症学生が書いた手記から抽出したストレストピックス数の関連は負の相関にたった。過食・嘔吐回数が増加している時、毛髪中亜鉛濃度は低値であった。また、毛髪中亜鉛濃度が低値の時のミネラルバランスは亜鉛以外は正常範囲内ではあるが、成人女性の正常値から離れる元素が多くなっていた。毛髪中亜鉛濃度低値及びミネラルバランスが崩れている時期は精神的不安定な日々が続いていたことが、手記をもとにした聞き取り調査により明らかにたった。この結果より、毛髪中亜鉛濃度はストレスマーカーのひとつに成り得る事が示唆された。
さらに本研究の毛髪中亜鉛及びミネラルバランスの変化とストレスとの関連結果を本過食症学生に提示し、教育的指導を試みた。この指導の結果、毛髪中亜鉛濃度の増加が見られ、ミネラルバランスの崩れが小さくなり、過食症学生への精神的なサポートの効果が示唆された。
このサポート内容について、他の摂食障害者及びその家族による検討を行い、高い評価が得られた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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