研究課題
基盤研究(C)
本研究は、高等学校理科における理科教育の改善のために、学習内容や教材および指導方法の検討を行うことをおもなねらいとしている。本年度は、まず理科の探究活動に関する実態調査を行った。国内の高等学校理科教科書に収録されている探究活動や課題研究を取り上げ、その特質を整理した。その結果、いずれの活動においても探究の過程が重視され、生徒自らテーマをしぼり、探究活動を進められるような配慮がなされていることを確認した。同様の分析を、今後は米英等の中等教育段階の理科教科書を事例に行い、比較したいと考えている。さらに、これらの実態をふまえた教材開発を進めたいと考えている。次に、高校生物を事例にして探究活動の実践を行い、効果を検証した。その結果、学習に対する有用感の高まりは、教師主導型の方が高くなった。また、科学的知識・理解を高めるには、教師主導型、生徒主導型のいずれも有効であったが、科学的探究の方法を理解させるためには生徒主導型の方が有効であった。
すべて 2007 2006
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日本科学教育学会研究会研究報告 21・4
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宇都宮大学教育学部教育実践総合センター紀要 29
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理科の教育(日本理科教育学会) 55・11
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