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2006 年度 実績報告書

数学的活動のバランスを重視した中学校数学科カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18500655
研究種目

基盤研究(C)

研究機関横浜国立大学

研究代表者

池田 敏和  横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (70212777)

キーワード数学的活動 / 数学的モデリング / 共同思考
研究概要

本年度は、数学的活動の中で、特に、数学的モデリングに焦点を当て、その授業における共同思考のあり方について考察した。数学的モデリングはオープンな活動であるため、生徒の考えをいかに手助けしてよりよい方向へと導いていくかという教師の評価と手だてがポイントとなる。また、その際、生徒同士で討論する機会を設け、共同思考を積極的に取り入れていくことが、生徒の考えをよりよく促進する上で奨励される。
そこで、数学的モデリングの指導において共同思考を取り入れていく際の論点として,「生徒が一人で考える場と集団で考える場の組織」,「共同思考における数学的モデリングの全過程と特定の段階だけの取り扱い」,「生徒同士の話し合いの組織」の3つを取り上げ,各々の論点について,指導への示唆と今後の課題についてまとめた。これらの論点は、共同思考において、教師がどのように関わっていけばよいかを考える上で参考となる。特に,3つ目の論点に関しては,教師が見分けるべき生徒同士の討論の状態を「期待される方向とは異なる方向へ討論が進展している状態」,「議論されるべきことが議論されずに,討論が進展している状態」,「多様な論点が出されているが,それらが整理されず混沌としている状態」,「現状を打開する考えが浮かばずに,討論が停滞している状態」の4点にまとめ,各々において,数学的モデリングにおける特定の考え方との関連性を考察した。上記4つの類型は,教師が生徒同士の討論にどのように介入していけばよいかを考察する上で参考になる視点である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A Teaching Experiment in Mathematical Modelling2007

    • 著者名/発表者名
      Toshikazu Ikeda
    • 雑誌名

      MATHEMATICAL MODELLING-Education, Engineering and Economics ICTMA12

      ページ: 109-114

  • [雑誌論文] 数学的モデリングを促進する考え方を育成する教育的理由2006

    • 著者名/発表者名
      池田 敏和
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集 30

      ページ: 65-68

  • [雑誌論文] 数学的モデリングを促進する考え方の指導における集団思考の取り扱い2006

    • 著者名/発表者名
      池田 敏和
    • 雑誌名

      数学教育論文発表会論文集 39

      ページ: 109-114

  • [図書] 数学科教育法-中学・高校数学における基礎・基本2007

    • 著者名/発表者名
      樋口禎一, 渡邊公夫, 池田敏和
    • 総ページ数
      180
    • 出版者
      牧野出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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