研究概要 |
科学教育ポータルサイトのデザインを検討するために,日本国内における科学教育のデジタル教材の現状分析から開始した。まず,八尾市の小中学校教員に対するデジタル教材活用動向のアンケートを分析し,理科におけるデジタル教材の活用の状況を把握した。適当なコンテンツが見つからないとの回答が7割を越えることが確認できた。 次に,科学教育に関連するデジタル教材を提供しているサイトを選択するために,各都道府県や主要な市の教育センター等,約100ヶ所のウェブサイトに対するリンクリストを作成した。これらの教育センター等のウェブページの多くには,それぞれ学習のために参考となるサイトのリンク集や独自に制作したデジタル教材へのリンクが設けられている。そこで,これらのページを特定して,理科や数学などのリンク集についてのリンクリストを作成した。 スクリプト言語(csh, per1)によって,上記のリンクリストに対して,wgetを用いて順次httpアクセスを行い,得られたデータから,リンク集に示されているデジタル教材サイトへのリンクデータを抽出した。この結果を集約して整理することで,被参照度の高いデジタル教材サイトを抽出することができる。これらには,科学教育とは直接関係のないものを含まれているため,それについては人間の判断によって取り除いた。 この過程を初期のサイトの集合を変化させながら繰り返すと同時に,科学教育のデジタル教材サイトの分類を行うことで,ポータルサイトの基礎となるデータを準備している。
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