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2007 年度 実績報告書

創造性を重視した教育用ロボットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18500675
研究機関東北学院大学

研究代表者

岩本 正敏  東北学院大学, 工学部, 准教授 (40128955)

キーワード教育用ロボット / ロボット創造工学 / 造形遊び / 学びの共同体
研究概要

科学・技術の導入教育は理科や数学の基礎教育から始まり、学んだことを応用していくことを学習者に求めてきた。しかし、理科・数学の基礎学力の低下、応用力の低下が指摘され、教育方法の改善が求められる。また、科学者と技術者では異なった資質が求められるが、現在の初等中等教育では科学者としての資質を育成することに重点が置かれ、技術者の資質を育てることは重視されていない。そのため、初等中等教育で科学を学び、高等教育で工学を学ぶといったことが当たり前のように行われている。筆者は導入教育の段階から技術者としての資質を育てる指導が必要であると考える。そこで、本研究では科学・技術教育の原点に戻り、科学・技術とは何か、科学者・技術者のそれぞれに必要な資質とは何か、について有職者のヒアリングを行った。そこから科学者は発見し技術者は発明する、科学者は実証主義を指向し、技術者は構成主義を指向することが分かった。また、学習メニューの評価のために、ロボット技術を利用した教材開発を行い、小学校での科学・技術教育の実践研究を行った。小学校の図画工作・造形遊びが技術者の資質を育てる場となっていることが分かった。我が国の昭和33年の指導要領改定で、中学校の図画工作科、職業と家庭科が,美術と技術の分離を明確にするために、技術・家庭科、美術科に分離統合され、科学と技術の距離が近づき、技術とデザインの距離が離れてしまったことは、これからの時代の技術者育成の障害になっていると考えるようになった。そこで、小学校の図画工作、中学・高等学校でのロボット活用教育を1つの柱としたカリキュラムの必要性を感じ、ロボット創造教育についての学習メニューの提案を行った。また、技術者の育成では共同学習、創作活動、鑑賞活動が重要であり、それらがうまく実施されるための学び場を準備する必要があることと、そして学び場を作ることの難しさも同時に分かった。これらの経験を基に、「ロボット創造教育」を小学校から高等学校までの一貫したカリキュラムとして提案することに今後も取り組みたい。

研究成果

(13件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 学会発表

  • [雑誌論文] 小中学校における制御教育-図画工作から始める科学技術教育-2007

    • 著者名/発表者名
      岩本 正敏、水谷 好成
    • 雑誌名

      計測と制御 Vol.46

      ページ: 683-686

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The architecture of device that manipulates image in which each set of activities is ignited through transference of impulses2007

    • 著者名/発表者名
      Shinji Karasawa Masatoshi Iwamoto
    • 雑誌名

      2nd Korean-Japan Joint Workshop on PRMU Vol.7

      ページ: 201-206

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ロボット教育と造形遊びによる4つの素質の育成2007

    • 著者名/発表者名
      岩本 正敏、尾形 大、鈴木 登志彦
    • 雑誌名

      信学技報,ET2007 Vol.107,no.155

      ページ: 39-43

  • [雑誌論文] ネットワークでの学び合いを形成する文法ドリルソフトの開発2007

    • 著者名/発表者名
      尾形 大、岩本 正敏、鈴木 登志彦
    • 雑誌名

      信学技報,ET2007 Vol.107,no.155

      ページ: 7-12

  • [雑誌論文] 小学校におけるメカトロニクスと関連した教育の可能性2007

    • 著者名/発表者名
      水谷 好成、岩本 正敏
    • 雑誌名

      信学技報,ET2007 Vol.107,no.155

      ページ: 35-38

  • [学会発表] 野外での使用を考慮したPSDを用いた広範囲計測法2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 登志彦、岩本 正敏、和 泉克
    • 学会等名
      第50回自動制御連合講演会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2007-11-24
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 制御システムの導入教育におけるロボット創造教育2007

    • 著者名/発表者名
      尾形 大、岩本 正敏、鈴木 登志彦
    • 学会等名
      第50回自動制御連合講演会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2007-11-24
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 文法ドリルソフトのシステム設計と開発2007

    • 著者名/発表者名
      尾形 大、相澤 成信、岩本 正敏
    • 学会等名
      第33回全日本教育工学研究協議会全国大会
    • 発表場所
      千葉県旭市
    • 年月日
      2007-11-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 国文法学習カリキュラムの開発と評価(1)-文法ドリル3の活用を通して-2007

    • 著者名/発表者名
      相澤 成信、尾形 大、岩本 正敏
    • 学会等名
      第33回全日本教育工学研究協議会全国大会
    • 発表場所
      千葉県旭市
    • 年月日
      2007-11-17
  • [学会発表] 自動走行車イス用センサー製作検討2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 登志彦、尾形 大、岩本 正敏
    • 学会等名
      平成19年度電気関係学会東北支部連合大会
    • 発表場所
      弘前市
    • 年月日
      2007-08-24
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] ARCSモデルに基づくロボット教育と造形遊びの学習指導の在り方2007

    • 著者名/発表者名
      尾形 大、岩本 正敏、鈴木 登志彦
    • 学会等名
      平成19年度電気関係学会東北支部連合大会
    • 発表場所
      弘前市
    • 年月日
      2007-08-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] ロボット教育と造形遊び2007

    • 著者名/発表者名
      尾形 大、岩本 正敏、鈴木 登志彦
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティックス・メカトロニクス講演会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      2007-05-12
  • [学会発表] 梵天丸用ライントレース拡張ユニット開発とロボット教育2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 登志彦、岩本 正敏、尾形 大
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティックス・メカトロニクス講演会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      2007-05-12

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公開日: 2010-02-03   更新日: 2016-04-21  

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