研究課題/領域番号 |
18500691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
岩崎 誠司 国立科学博物館, 展示・学習部, 学習課係長 (90259995)
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研究分担者 |
亀井 修 独立行政法人国立科学博物館, 展示・学習部, 学習課 ボランティア活動・人材育成推進室長 (40415609)
田邊 玲奈 独立行政法人国立科学博物館, 展示・学習部, 学習課 学習企画担当 (80392538)
前田 克彦 独立行政法人国立科学博物館, 展示・学習部, 部長 (40370994)
小川 義和 独立行政法人国立科学博物館, 展示・学習部, 学習課長 (60233433)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | サイエンスコミュニケーター / 博物館 / 展示制作 / 養成プログラム / 学芸員 / コミュニケーション |
研究概要 |
サイエンスコミュニケーター(SC)養成プログラム「展示制作体験」のモデルプログラムを6種類開発し、評価を行った。開発・評価を行ったプログラムは、(1)「博物館実習生が展示の理解を助ける展示を制作する」、(2)「大学生院が展示の改善を行う」、(3)「博物館の初任者がボランティアをまとめ展示理解教材を制作する」、(4)「展示の理解を補助するガイドの開発」、(5)「展示を発展させる副教材の開発」、(6)「展示を発展させるガイドの開発」である。開発プログラム(6)の開発プログラムの発端となったSCの視点「展示室での親子のコミュニケーションの充実をさせるためのツールが必要」、「副教材を充実させることで常設の展示室を活性化させることができる」、「ガイドを用いることで来館者に、展示の奥行きを理解させることができ、展示室を出てからの学びにつなげることができる」は大変優れた内容であった。しかし、これらを博物館の一般来館者に提供可能なレベルにまで仕上げるための作業の過程では、展示制作者の意図の確認、展示やガイド制作業者との打ち合わせや指示を繰り返し行う必要があり、利用者の視点、様々なメディアの活用、自身の特性について理解し、SCとしての視点の点検が求められた。 各プログラムを進める中でSCは、本人の当初予想以上の課題に当たることになるが、博物館の展示に関わる資料を完成、提供することを目標に取り組んだ結果、SCとして求められる様々な資質について大きな変化が見られた。 博物館展示は総合デザインであり、多種多様な来館者が訪れる場で博物館学芸員が経験を積んでいる。そうした展示制作の過程を、段階に分解しプログラム化することで、SCの資質・能力を向上させる養成プログラムとして再構築することができた。
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