研究課題/領域番号 |
18500693
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研究機関 | 独立行政法人大学評価・学位授与機構 |
研究代表者 |
六車 正章 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 教授 (00321597)
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研究分担者 |
橋本 弘信 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 教授 (10016131)
角田 敏一 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 教授 (70034402)
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キーワード | 工学 / 博士課程 / 研究指導 / 学位論文 / 論文審査 |
研究概要 |
内外の高等教育機関(大学等)の工学系博士課程における学生の選抜方法、選抜基準、指導教員の決定方法、教育・研究指導の方法・体制・責任範囲、学生と教員の行動規範、学修到達目標、学生の権利保障の枠組みと体制、学位論文の受理要件、審査体制、審査態様、合否の判定基準、審査手続の実態等について、現実に博士課程学生の研究指導と教育を担当する第一線の教員を主たる対象に、アンケート調査、訪問調査を行った。 平成18年度に国内の主要大学の調査をほぼ終えたので、平成19年度は主として海外の大学を対象に調査を行った。具体的には、ノルウェー工科大学、バージニア工科大学(アメリカ)、ジョージア工科大学(アメリカ)、テキサスA&M大学(アメリカ)、インペリアルカレッジ(イギリス)、リーズ大学(イギリス)、ケンブリッジ大学(イギリス)、ブラッドフォード大学(イギリス)、ルンド大学(スウェーデン)、ルレオ大学(スウェーデン)、ピサ大学(イタリア)、ウェスタンオーストラリア大学(オーストラリア)、韓国高等科学技術院大学、グタンスク大学(ポーランド)のそれぞれからアンケート調査の回答を取り寄せ、一部については訪問調査を行って追加の質問を行った。解析の結果は取りまとめ中であるが、工学系博士論文として認定する水準と、その水準を維持し、また一層向上させ、あるいは低下を防止するための枠組みと方策について、内外の大学の制度と運用が対照的に異なることがますます明らかになり、今後我が国の工学系博士後期課程の制度と運用をリフォームするのに有用な提言を行うことができる見通しを得た。
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