研究概要 |
1. ミックスド・リアリティによる遺跡再現 現野外の風景のビデオ画像の中に遺跡CGを表示して古代遺跡を仮想体験できるミックスドリアリティ・システムを作成した. 帽子につけたカメラの位置・方位・傾きを, GPS・磁気・加速度の各センサで検出し, 観察者は歩きながら実風景画像の中の古代遺跡を鑑賞できる. 加速度センサのノイズを避けるため平均化処理を行い, カメラの視野の中で自然に見えるように磁気センサからの方位データの補正パラメータを求めた. またCG表示の初期設定はカメラ視線の10m先とし, マウスで表示調整を行うため, 操作性に優れたシステムとなった. 2. 血脈流の表示と鼓動する心臓の表示 指先に当てたセンサで血脈流を表示する教材を作成した. 血脈流の検出には近赤外の反射強度を利用し, 血脈流波形のグラフ表示とともに血流量に比例して大きさの変化する簡単な図形も付け加え授業実践を行った結果, 生体情報による動機付けに有効であった。また,同様なセンサを用いて, 血脈流に同期して鼓動する心臓を表示するARToolKitベースのミックスド・リアリティシステムを作成した. 観察者はビデオ画像のマーカー上に自分の血流量と変化と同期して鼓動する心臓を観察することができ, 強い関心を呼ぶことができた. 3. ImageJによる力学運動の解析 斜め上からビデオカメラで運動体を撮影して, ImageJによって精度よく力学運動の解析ができることを示した. 教室など狭い場所で, 水平・垂直面内の運動解析に適する.
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