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2006 年度 実績報告書

聴覚障害者のための高等教育機関における携帯電話の学習利用に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18500698
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波技術大学

研究代表者

後藤 豊  筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (90205617)

キーワードモバイルラーニング / 携帯電話 / Javaアプリケーション / 聴覚障害者 / 教材開発
研究概要

(1)学習コンテンツの検討
学生・生徒のモチベーションを維持できるように,図画を多用する教材として,数学の図形の性質に関するもの,社会科で地図記号や国旗を当てるものなどを検討・作成した。また,聴覚障害者の弱点を克服できるようなユニークな教材として,国語の助詞に関するものを検討し,級別検定試験の形で携帯電話用教材化を試みた。一方,携帯電話に常駐させておけば,任意の教材コンテンツのみをサーバからダウンロードできるようなJavaアプリを開発した。このアプリは教材の多様な設問形式に対応可能で,携帯電話とサーバ間のトラフィックを軽減させる効果も期待できる。
(2)学習システムの構築
・携帯電話の非接触ICカード(Felica)に対してデータの書き込み/読み出しを行う機能を教材Javaアプリに付加した。これにより,Felica搭載のパソコンとの間で学習履歴などのデータ受け渡しが可能となった。
・学習コンテンツを難易レベルによって階層化し,学生・生徒の学習履歴で教材配信をコントロールするためのデータベース連携サーバサイドアプリを作成した。これは級別検定試験などに活用できる。
・カード型携帯電話器のテレビ電話機能を有するAVユニットを用いて,対向する携帯電話に遠隔から映像を伝送するシステムを構築した。これにより,教師の学習解説をライブ中継したり,学習場(実験室など)の雰囲気を伝えるなど,携帯電話利用学習を補完する新たな展開が図れる。
(3)検証と評価
評価版として作成した教材を学生に携帯電話で利用してもらい,対面で意見を聴取した。これらは次年度の本格的な検証・評価に向けて,教材アプリが具備すべき機能を検討する上で参考となった。
(4)研究会の開催
研究代表者及び研究協力者による研究会を開催し,それぞれが持ち寄った教材を比較・検討した。この中で,特に,聴覚障害者の弱点を克服するような教材の作成・配信について議論を深めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Individual Learning with a Mobile Phone : Experimental Distribution of Learning Materials to Deaf Students2006

    • 著者名/発表者名
      Goto Yutaka, Ito Mamoru, Maeda Naohiro, Naito Maho, Hosoi Toshihide, Hirai Kenji
    • 雑誌名

      Proceedings of 9th Asia-Pacific Congress on Deafness and 40th Annual Conference of the Japanese Deaf Education Association

      ページ: 197-198

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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