研究課題/領域番号 |
18500701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
櫨山 淳雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70313278)
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研究分担者 |
横山 節雄 東京学芸大学, 情報処理センター, 教授 (20090532)
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10190802)
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キーワード | ソフトウェア開発演習 / 内省 / コラボレーション / 問題解決プロセス |
研究概要 |
本研究は、高等教育機関におけるチームによるソフトウェア開発演習を支援する環境に関する研究を行うものである。本研究ではソフトウェア開発を問題解決過程ととらえ、ソフトウェア開発の全工程における開発成果物に対して、それと関連付けて問題解決や知識獲得の軌跡を残すことにより個人の内省を促すとともに、個人では解決できない問題に対して、グループメンバー、クラスのメンバー、教授者、外部リソースとのコラボレーションを通した問題解決過程を促進させるプロセスモデルを提案した。問題解決の軌跡を記録するために「失敗学」で規定されている6つの属性を採用した。そして、このモデルに基づく支援システムのプロトタイプ並びに基盤となるフレームワークを構築した。構築したシステムをチームによるソフトウェア開発演習の一部の工程に適用を行った。その結果、一部の学習者には効果的に利用されかつ有益な情報が蓄積された。その一方で、クラス全体に浸透するには至らなかった。適用結果から明らかになった問題点の分析を行うとともに、次年度の研究に向けた検討課題を明らかにした。 研究成果を以下のように公表を行った。 1.プロジェクトの構想と枠組モデルについて国際ワークショップ(査読付)において発表 2.プロトタイプシステムについて、国内ワークショップにおいて発表 3.プロトタイプの適用結果について査読付国際会議に投稿したところ、ポスター発表として掲載されることになった(口頭発表は2007年度に実施予定)。
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