研究概要 |
今年度の前半は「コンピテンシーモデルに基づいたグループダイナミクス(チーム編成方法)」を目的として研究を進め,教師集団の組織方法について明らかにした。後半は「学校の情報化を推進する教師集団についてのパフォーマンス評価」を目的として研究を進め,組織された教師集団の評価方法について明らかにした。 教師集団についての組織方法論においては以下の手順で進めた。 (1)チーム編成のための目的一覧表をまとめた。 (2)目的別チーム(単純作業チーム,問題解決チーム,意思決定チーム,後継者育成チーム)を編成するための方法論を示した。集団の組織方法論のひとつであるグループダイナミクスについて先進的な方法論を見出すために,海外の先進事例についての資料収集を行った。 以上(1),(2)により得られた知見を情報化推進のための"チーム編成ハンドブック"としてまとめた。同時に管理職向け組織づくり研修会を実施し,そこで実際に目的別のチーム編成を試行した。 教師集団についてのパフォーマンス評価の方法論においては以下のように進めた。 (1)集団のパフォーマンスを評価するルーブリックを作成した。なお,ルーブリックは次の3つからの構成とした:(a)目的別評価観点;(b)評価規準;(c)具体的な優れた活動事例。 (2)先進的な集団のパフォーマンス評価の方法論に関し海外の先進事例について資料収集を行った。 以上(1),(2)により得られた成果を"集団パフォーマンス評価ハンドブック"としてまとめた。
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